1993 Fiscal Year Annual Research Report
単分子感熱発色色素の開発と画像形成用分子材料への応用
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05555247
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
井上 将彦 大阪府立大学, 工学部, 助手 (60211752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 幾久郎 大日本インキ化学工業株式会社, 応顔技術本部・5プロジェクト, 研究主任
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Keywords | 感熱色素 / ロイコ染料 / 単分子感熱発色 / クライゼン転位 |
Research Abstract |
本申請者らは、分子内にアリルオキシ基とアミノ基を有する最も基本的なフルオラン系色素を合成し、この化合物において、加熱時クライゼン転位に続く開環発色が進行すること、並びに、ポリマーフィルム中でのこの単分子感熱発色色素の試験的な材料化に成功した(図1)。以下に、具体的な成果を述べる。 1.単分子感熱発色色素の分子設計をPPPMO法を用いて行った。 2.設計された分子の合成ルートを確立した。 3.合成ルートを大量合成に向けて改良した。 4.単分子感熱発色色素(発色前)のX線結晶構造解析に成功した。 5.単分子感熱発色色素のスペクトル特性等、その機能を評価した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Masahiko Inouye: "Sensitive and Selective Coloration of Cryptand-Type Crowned Spirobenzopyrans for Alkali-Metal Cations" Angew.Chem.,Int.Ed.Engl.33. (1994)
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[Publications] Masahiko Inouye: "Artificial Allosteric Receptors for Nucleotide Bases and Alkali-Metal Cations" J.Am.Chem.Soc.115:. 8091-8095 (1993)
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[Publications] 井上 将彦: "色素と生体機能:色素化レセプターの設計" 染料と薬品. 38. 202-208 (1993)
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[Publications] 井上 将彦: "多機能型人工レセプターとしてのスピロピラン誘導体 -分子認識機能に基づく構造変化と情報発信-" 化学と工業. 46. 214-217 (1993)