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1993 Fiscal Year Annual Research Report

植物組織培養による酸性土壌耐性品種作物の育成強化

Research Project

Project/Area Number 05556010
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

小島 邦彦  東北大学, 農学部, 教授 (70005669)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三枝 正彦  東北大学, 農学部, 教授 (10005655)
菅原 和夫  東北大学, 農学部, 教授 (20005672)
小山 博之  岐阜大学, 農学部, 助手 (90234921)
横田 聡  東北大学, 農学部, 助手 (60220555)
前 忠彦  東北大学, 農学部, 助教授 (60134029)
Keywords植物組織培養 / 酸性土壌 / アルミニウム / ストレス耐性 / ニンジン培養細胞
Research Abstract

酸性土壌では、イオン化したアルミニウム(Al)により作物は著しく生育障害を受ける。したがって、世界中に広く分布している酸性土壌の有効利用のためには、Al耐性の作物を育成することが効果的である。当研究室ではこれまでにニンジン培養細胞のAlストレス選抜を行い、再分化させたニンジン植物の種子(D1)とその2代目種子(D2)を得ることに成功した。本研究では、このD1、D2植物個体の水耕栽培によりAl耐性を調べ、同時に同幼植物の無機成分組成に及ぼすAlの影響を調べることを目的とした。
選抜系統ではD1、D2ともに非選抜系統に比べ、Alの存在下で明らかに良好な生育をすることが認められた。したがって、選抜種子にAl耐性形質があり、耐性形質が次代に遺伝することが示唆された。また、Alストレス下で栽培された植物個体の無機成分分析の結果、地上部、地下部ともにN、P、Ca含量については選抜系統と非選抜系統で差が見られなかった。しかし、地下部のK及びMg含量は非選抜系統ではAlにより著しく低下したのに対して、選抜系統ではほとんど影響を受けなかった。特にD2について、根の表面へのAlの吸着の度合いをヘマトキシリン染色法で調べた結果、選抜系統は非選抜系統に比べAlが吸着されにくく、地上部、地下部のAl含量も少なかった。したがって、選抜系統がAlストレスに対しより感受性が低いことが推測された。
なお、本学部付属農場における酸性黒ボク火山灰土壌を供試して、土耕栽培試験を予備的に試みたところ、D1の選抜系統は非選抜系統に比べて、明らかに良好な生育を示すという結果も得られている。

Research Products

(2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Koyama,H.,Ojima,K.,Yamaya,T.,Sonoda,Y.: "Characteristics of carrot plants regenerated from two cell lines selected as either ionic-Al tolerant cells or Al-phosphate using cells." Plant-soil interactions at low pH.(Ed).Date,R.A.,Kluwer Academic Publishers,The Netherlands. (印刷中).

  • [Publications] Yokota,S.,Ojima,K.: "Physiological response of root tip of alfalfa to low pH and Al stress in water culture" Plant-soil interactions at low pH.(Ed).Date,R.A.,Kluwer Academic Publishers,The Netherlands. (印刷中).

URL: 

Published: 1995-02-07   Modified: 2016-04-21  

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