1993 Fiscal Year Annual Research Report
アクチビン・フォリスタチン系の制御による肝細胞壊死の新しい治療法の開発
Project/Area Number |
05557034
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小島 至 群馬大学, 内分泌研究所, 教授 (60143492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 宏 群馬大学, 内分泌研究所, 講師 (20235584)
小暮 公孝 群馬大学, 医学部, 講師 (80143220)
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Keywords | 肝再生 / アクチビンA / 肝壊死 / 増殖因子 / オートクリン機構 |
Research Abstract |
本研究は肝細胞のオートクリン増殖抑制因子であるアクチビンAの作用をブロックすることにより肝再生を促進するという肝壊死に対する新しい治療法を確立することを目的としている。 (1)肝再生に対するフォリスタチンの効果 ラット肝臓を70%切除し、その直後に門脈中に1μgのフォリスタチンを投与すると、その後のDNA合成の開始時間が約6時間早まり、またDNA合成のピーク値も増加することが明らかになった。さらに残存肝重量および肝再生率もフォリスタチン投与群の方が有意に高かった。またフォリスタチン投与群においては血糖値の回復、血清アルブミン値の回復が術後120時間において確認されたが、コントロール群においては低下したままであった。さらに門脈中に投与したフォリスタチンの動態を検討したところ1μg投与した場合その約40%が肝内に残存することが明らかになり、投与したフォリスタチンのかなりが肝に留まって効果を発揮するものと考えられた。 (2)肝細胞におけるフォリスタチンの産生 肝においても内因性のフォリスタチンが産生される可能性があることから、培養肝細胞を用いてフォリスタチン産生を検討した。その結果肝細胞は増殖刺激を受けるとそのS期突入寸前にフォリスタチンを産生することが明らかになった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kojima,I.,Mogami,H.,Kawamura,N.and Shibata,H.: "Activin A inhibits cell-cycles progression induced by insulin-like growth factor-I." J.Endocrinol.137. 99-105 (1993)
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[Publications] Kojima,I.,Mogami,H.,Shibata,H.and Ogata,E.: "Role of calcium entry and protein kinase C in the progression activity of insulin-like growth factor-I." J.Biol.Chem.268. 1003-1006 (1993)
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[Publications] Kojima,I.,Mogami,H.,Kawamura,N.,Yasuda,H.and Shibata,H.: "Modulation of growth of vascular smooth muscle cells by activin A" Exp.Cell.Res.206. 152-156 (1993)
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[Publications] Yasuda,H.,Mine,T.,Shibata,H.,Takeuchi,T.and Kojima,I.: "Activin A:an autocrine growth inhibitor of rat hepatocytes." J.Clin.Invest.92. 1491-1496 (1993)
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[Publications] Yasuda,H.,Inoue,K.,Shibata,H.,Takeuchi,T.and Kojima,I.: "Existence of activin A in A-and D-cells of rat pancreatic islet" Endocrinology. 133. 624-630 (1993)
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[Publications] Shibata,H.,Yasuda,H.,Sekine,N.,Mine,T.and Kojima,I.: "Activin A increases cytoplasmic free calcium in rat pancreatic islet" FEBS Lett.329. 194-198 (1993)