1994 Fiscal Year Annual Research Report
X線CTデータを利用したSPECT不均一物体の吸収散乱補正ソフトウエアの開発
Project/Area Number |
05557045
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
鈴木 茂人 北見工業大学, 工学部, 教授 (50179214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 和夫 北海道大学, 医学部, 助教授 (40111166)
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Keywords | SPECT / 吸収散乱補正 / 不均一物体 |
Research Abstract |
1.不均一媒質吸収補正アルゴリズムの確立:3種類の不均一媒質吸収補正アルゴリズムを構築した。均一媒質に対するChangならびTanakaの方法を不均一媒質に拡張適用した場合のアルゴリズムと不均一媒質に対するsinghの方法によるアルゴリズムである。これら3つの補正方法の有効性を計算機実験で比較検討した。3つの補正方法は,一次補正では十分満足な結果を与えなかったが,再投影を利用した二次補正では一回の補正の繰り返しで良好な結果をもたらすことがわかった。 2.臨床応用にける問題:上の不均一媒質吸収補正アルゴリズムを臨床データに応用して、このアルゴリズムの臨床応用における問題点を明らかにした。その1つは,XCT画像とSPECT画像の間の,画像内容と画像サイズの一致であり、前者は特に重要であった。2番目の問題は、SPECTとXCTでは光子エネルギーが異なるため、XCTから得られた線減弱係数データをSPECT光子エネルギーに対する線減弱係数データへと変換する必要があるが,このときのXCT光子エネルギーの決定方法であった。この二つは、SPECT定量化における正確度を左右する重量な要因となる。これら問題が解決されると,計算機実験から明らかなように,二次補正によって吸収を正確に補正することが可能になる。 3.散乱補正:散乱補正については,収集時に異なった複数のエネルギーウィンドウを使用し,その計測データから散乱線の寄与を評価し,それを補正に利用するのが比較的短い時間内で散乱に対する正確な補正を可能にする,実用性の高い方法であるとの結論に至った。この方法に対する理論的検討とアルゴリズムの構築が今後の課題である。
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Research Products
(1 results)