1993 Fiscal Year Annual Research Report
急性腎不全発症予防薬開発とその臨床応用-エンドセリン受容体抗体を用いた実験的臨床的研究-
Project/Area Number |
05557053
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
丸茂 文昭 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00050443)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 実 藤沢製薬工業開発研究所, 主任研究員
佐々木 成 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (60170677)
富田 公夫 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (40114772)
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Keywords | 急性腎不全 / エンドセリン / 腎機能 / エンドセリン受容体 / 抗体 / 集合尿細管 |
Research Abstract |
急性腎不全では、今まで一番強力な血管収縮性物質として知られていたアンギオテンシンIIよりもさらに強力なエンドセリンというペプチドが血液中に放出されている事が知られている。エンドセリンは糸球体濾過量や腎血流量を低下させるため、急性腎不全でエンドセリン値が高値であることは腎機能を低下させている可能性が考えられる。しかし、エンドセリンは腎糸球体や血管系だけでなく髄質集合尿細管においても合成および分泌されている。またエンドセリン受容体にはA型受容体とB型受容体とがあり、A型受容体は腎糸球体と血管系にみられ、B型受容体は腎糸球体と髄質集合尿細管にみられる。研究の目的は実際の実験モデルにおいてエンドセリンがどのように作用しているかについてエンドセリン受容体抗体の投与による腎機能の推移を検討する事にある。今年度は急性腎不全で受容体がどのように変化するかについての検討を行った。急性腎不全ではA型受容体が低下し、B型受容体が増加した。A型受容体が低下したという事はエンドセリンによる血管収縮作用に対する保護作用である。B型受容体はバゾプレッシンの作用を抑制する受容体で水、Na利尿をきたす。B型受容体が増加したという事は、急性腎不全により水、Naが貯留した状態に対する生体の防御作用の現れであると考えられる。このように急性腎不全においてエンドセリン受容体が重要な反応をしている事が示された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Tomita K.et al: "Effects of ET-1 on water and chloride transport in CCD of the rat" Am.J.Physiol. 264. F690-F696 (1993)
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[Publications] Terada Y.et al: "Localization of type-1 AT-II receptor mRNA in rat nephron segments" Kidney Int. 43. 1251-1259 (1993)
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[Publications] Terada Y.et al: "Different localization and regulation of two types of AVP receptor mRNA" J.Clim.Invest. (in press).
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[Publications] Owada.A.et al: "ET-3 stimulates cGMP production in ET_B receptor" J.Clin.Invest. (in press).