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1995 Fiscal Year Annual Research Report

副甲状腺ホルモン関連タンパク質mRNAの転写量と口腔癌の進行度

Research Project

Project/Area Number 05557081
Research InstitutionOhu University

Principal Investigator

堀内 登  奥羽大学, 歯学部, 教授 (00107294)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大川 広行  中外製薬, 富士御殿場研究所・創薬推進部, 副部長
明野 ながこ  奥羽大学, 歯学部, 助手 (30231856)
阿部 匡聡  奥羽大学, 歯学部, 講師 (10254872)
大野 朝也  奥羽大学, 歯学部, 教授 (50094941)
KeywordsPTHrP / 口腔癌 / 癌診断 / 高カルシウム血症 / 1,25(OH)_2D_3 / 細胞分化 / 骨吸収 / 腫瘍マーカー
Research Abstract

PTHrPは、口腔癌を含めた悪性腫瘍に伴う高Ca血症を引き起こす骨吸収因子である。口腔癌組織を採取し、前癌病変及び病期分類としてStageI〜IVにそれぞれの標本に分類した。PTHrPmRNAの定量のためのcDNAプローブは口腔癌細胞株HSC-3のtotalRNAからRT-PCR法により作製した。組織中のmRNAの定量はPTHrPに特異的なオリゴヌクレオチドプライマーを作製し、RT-PCR法によりPTHrPcDNA断片を増幅しSouthern blot法で定量した。これら17症例において明らかな高Ca血症は観察されなかった。これらの標本中のPTHrPmRNA量は、前癌病変で低値を示したが癌進行とともに、その遺伝子発現量は顕著に上昇し、StageIVで最も高い値を示した。本結果から癌の進行とともに、全身症状としての高C血症を示さないにもかかわらず、癌組織でのPTHrP遺伝子の明らかな活性化が認められた。他の腫瘍マーカーの遺伝子発現及び合成量と比較することにより、PTHrPmRNA量が癌の診断に応用できることが期待される。また、口腔癌細胞HSC-3細胞株を用いて、PTHrP遺伝子発現の検討を行った。細胞分化を促進する活性型ビタミンDである1,25(OH)_2D_3は5%の血清存在下で、PTHrP遺伝子発現量及び、合成量を用量依存的に抑制した。一方、血清無添加の状態で、1,25(OH)_2D_3はHSC-3細胞のPTHrPmRNA転写量を一過性に増大させることを明らかにした。今後、口腔癌細胞のPTHrP発現量に対する1,25(OH)_2D_3の作用機序を解明するとともに、活性型ビタミンD及びそのアナログの抗癌作用についても検討してゆきたい。また、PTH/PTHrP受容体のcDNAのクローニングに成功し、現在この受容体抗体の作製を進めている。これらを用いて、PTHrPのParacrine/autocrine factor作用の解明も目指す予定である。

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Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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