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1993 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト脳で有効なカルシウム拮抗薬の分子薬理学的探索方法の確立

Research Project

Project/Area Number 05557119
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

佐藤 公道  京都大学, 薬学部, 教授 (80025709)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 金子 周司  京都大学, 薬学部, 助教授 (60177516)
Keywordsヒト脳 / カルシウムチャネル / カルシウム拮抗薬 / アフリカツメガエル / 卵母細胞 / cDNA / 分子クローニング / βサブユニット
Research Abstract

1.ヒト脳cDNAライブラリより電位依存性カルシウムチャネルβサブユニットをクローニングし,その塩基配列を決定した。
2.アフリカツメガエル卵母細胞翻訳系を用い,ヒトβサブユニットはカルシウムチャネルα1サブユニットがカルシウムイオン透過機能を発現するために必要不可欠なサブユニットであることを示した。また,そのカルシウムチャネルの薬理学的性質を明らかにした。
3.このようにして機能発現したカルシウムチャネルは,GTP結合性タンパク質の活性化によって抑制的調節を受けた。また,タンパク質キナーゼAでは促進的な調節を受け,タンパク質キナーゼCでは影響されなかった。これらの事実から,α1とβサブユニットから構成されるカルシウムチャネルは複数の細胞内情報伝達系によって活性調節されることが明らかになった。
4.ラットκオピオイドレセプターとカルシウムチャネルを共に卵母細胞で発現させると,カルシウムチャネルの活動はκレセプターによって抑制的な調節を受けた。その調節にはタンパク質キナーゼAおよびCは関与せず,GTP結合タンパク質との直接的な共役が関与していると考えられた。
5.以上の知見から,電位依存性カルシウムチャネルβサブユニットは新たなカルシウムチャネル拮抗薬の作用点として可能性があると考えられた。現在,他のヒト脳カルシウムチャネルサブユニットの分子クローニングと,GTP結合タンパク質による活性調節様式についてさらに実験を進めている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Shunya Nakamura: "Potentiation of α-amino-3-hydroxy-5-methyl-4-isoxazole propionic acid(AMPA)-selective glutamate receptor function by a nootropic drug,idebenone" Biol.Pharm.Bull.17. 70-73 (1994)

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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