1995 Fiscal Year Annual Research Report
業務支援学習システム(PSLS)による社会人技術者向けコースウェアの開発
Project/Area Number |
05558012
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
清水 康敬 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (10016561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
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Keywords | 学習システム / インターネット / 学習コース / 社会人 / 技術者 |
Research Abstract |
本研究では、企業等で働く社会人技術者が業務を遂行しながら、必要に応じて学習環境に入れる業務支援学習システム(PSLS,Performance Support Learning System)の構築と、そのコースウェアを作成することを目的としている。 本年度は、本研究の最終年度になるので、いままでに行った研究の知見をもとに、業務支援学習システムを構築し、その評価を行った。特に近年、インターネットが急速に普及しており、スタンドアロン型システムとして構築するよりも、インターネット利用型の方が、システムとしても多様な利用法が考えられたので、インターネット上に「電磁妨害波の基本と対策」のPSLSを構築した。以下に研究の成果を述べる。 (1)インターネット上に「電磁妨害波の基本と対策」のPSLSを構築し、インターネット上のどこからでもブラウザがあれば学習できる環境を実現した。 (2)様々な学習者にとってもPSLSを効果的に利用できるように、学習コースを設けた。これは、教材内容を分析、構造化したもので、学習者に明示的に示し、学習の効率化を図った。 (3)学習に必要な機能として数値計算機能、グラフィックス機能、動画像機能、キーワード検索機能をあげ、システムに組み込んだ。 (4)評価実験の結果、学習コース、数値計算機能は高く評価されたが、グラフィックスや動画像機能、キーワード検索機能では、改善の必要が性が指摘された。 以上、本年度の研究成果を整理し、ネットワーク型業務支援学習システムの効果や問題点を明らかにした。
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[Publications] 小沢 良男: "ハイパーテキスト教材における学習支援システムの開発と評価" 教育システム情報学会誌. 12. 257-266 (1996)
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[Publications] 橋本 光明: "子どもの描画活動における視点移動と評価の関係" 日本教育工学会誌. 19. 151-158 (1995)
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[Publications] 周藤 正子: "コンピュータ画面における文字の提示に関する検討" 日本教育工学会誌. 19. 15-24 (1995)
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[Publications] 浅野 樹美: "ニューラルネットワークを用いた瞳孔応答モデルと動画番組視聴時への適用" 日本教育工学会誌.
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[Publications] 清水 康敬: "米国における教育用マルチメディアの現状" 日本教育工学振興会会報. 69. 16-23 (1996)
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[Publications] 野村 和典: "インターネットを用いた業務支援学習システムの開発" 電子情報通信学会1996年総合大会. 予定. (1996)