1995 Fiscal Year Annual Research Report
全盲と晴眼者間の文字・図形によるコミュニケーション支援システムの開発
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05558017
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Research Institution | Tsukuba College of Technology |
Principal Investigator |
小川 靖彦 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 教授 (50006251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 恵美子 東京家政学院筑波短期大学, 情報処理科, 講師 (70226497)
大武 信之 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 助教授 (10223851)
菊地 義信 国際医療福祉大学, 保健学部・放射線情報科学科, 助教授 (20091944)
中山 和彦 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (50091913)
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Keywords | 点字 / 触図 / 点字表示端末装置 / 点字印刷装置 / 点字読取り装置 / 障害補償機器 / 福祉コミュニケーション / 情報交換 |
Research Abstract |
盲教育や盲人の社会的自立を情報の面から支援するには、盲人と晴眼者間で図形を含む円滑な情報交換が必要である。そのためには、互いに相手方の形式で情報を呈示でき、同時に相手方の情報を容易に取得できることが必要である。当然、盲人・晴眼者の双方に新しいインターフェイスが要求される。 この目的を達成するため、主として以下の開発及び試験サービスを実施した。 1 情報変換技術の開発・拡充:点訳システム(通常の文章、JIS規格に基づくコンピュータプログラム、英語二級点字等)、及び墨字訳システムの開発。カナ漢字変換(既存技術)における漢字確認のための電子辞書の試作。点字を知らない晴眼者が容易に触図を作成できる事を目標とする触図作成支援システムの開発拡充。 2 インターフェイス機器 (1)点字表示端末装置:科学研究費補助金により開発し、既に商品化済みの装置の機構部を基に改良した。NEC PC-98シリーズにRS232C経由で接続し、CRTに表示されるテキストを本装置のピン表示部、及び合成音声部へ出力可能とする事により、標準的なコンピュータを容易に利用できる途を拓く。 (2)両面点字印刷装置:科学研究費補助金により開発し、既に商品化済みの装置機構部を基に改良し、コンピュータによるきめ細かい印刷様式の制御を可能とした。 (3)点字読取り装置:センサーの実装密度を上げて分解能を向上させ、また用紙の歪みの問題を解決した。 3 情報の蓄積とサービスの試行:既存コンピュータの一部を利用して情報を蓄積し、学内ネットワーク経由で試験サービスを実施した。本研究で購入したコンピュータに移植し、サービスを続行する計画である。利用者はMS-DOS制御の下に蓄積したデータを参照可能。著作権の関係で学内サービスに留めている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 大武信之、小川靖彦、米沢義道: "アクセシビリティ向上化システム-視覚障害者のためのコミュニケーション環境-" 電子情報通信学会 論文誌A. J79-A No.2. 302-309 (1996)
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[Publications] Nobuyuki Ohtake: "Japanese Braille Translation System." to be published from Journal of Visual Impairment and Blindness on May 1996.
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[Publications] 鈴木恵美子、星 恵子、小川靖彦: "視覚障害者用カナ漢字変換結果の音声確認のための電子辞書の研究" 情報処理学会 第51回全国大会講演論文集. 1-363-364 (1995)