1993 Fiscal Year Annual Research Report
敬語適用の説明機能を持つ敬語練習ワークステーションの開発
Project/Area Number |
05558018
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Research Institution | Akashi National College of Technology |
Principal Investigator |
濱野 正美 明石工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (60156411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二宮 博 明石工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (20043424)
松永 公廣 摂南大学, 経営情報学部, 助教授 (20099831)
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Keywords | 説明機能 / 敬語練習 / 調査研究 / システム設計 / 敬語表現 / 人間関係 |
Research Abstract |
「敬語表現」は、日本社会の基礎となっている「人間関係」と深い関係を持つため人間理解の現代性にとって興味ある側面を持つ。本研究の目的は、敬語表現を学ぶ困難点を明確にするために系統的に実施した調査研究による成果に基づき、個別に敬語表現の学習を推進できる「敬語適用の説明機能を持つ敬語練習ワークステーション」を開発することである。本年度はこの研究目的を達成するために研究を次のように推進した。 1 明石工業高等専門学校の学生を対象にした「敬語表現の適切さの判断力の調査」と「敬語学習の意識調査」と「敬語表現の誤り傾向の調査」を実施した。その分析結果から、以下のことを明らかにした。(1)敬語表現のうち、よく現れる敬語表現とあまり使われない敬語表現がある。(2)学生は敬語の使い方に関するおおまかな知識は持っているが、場面に応じて使いこなすようにはなっていない。(3)日常の敬語使用の習慣が、学習結果に強く影響している。(4)敬語使用の習慣は、家庭や学校などの生活環境の影響が大きい。(5)敬語表現の誤りは、敬意の水準が適切でないことと、相手と自分の関係を十分にふまえた表現方法を選択できないことに大別できる。 2 系統的に実施した調査研究の成果にもとづいた教授戦略を実現するために敬語適用の誤り説明機能を持つ敬語練習ワークステーションを設計・試作した。試作機の持つ基本機能は、以下のとうりである。(1)ユーザ入力から誤りの種類を決定する。(2)ユーザの誤り状態と誤り傾向を次の問題に反映。(3)誤り状態の説明機能。(4)問題データベースの登録機能。(5)成績表示機能。(6)入力記録機能 1 2 の研究についての研究成果は、学会の口頭発表、紀要などに発表を計画をしている。また調査結果の論文誌への投稿を予定している。次年度は、 1 での調査を実施した学生を対象に練習ワークステーション利用の効用を評価する。
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