1995 Fiscal Year Annual Research Report
並列オブジェクト指向言語処理系の汎用MIMD型並列計算機上での高効率な実現
Project/Area Number |
05558026
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
米澤 明憲 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00133116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 聡 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (20221583)
小林 直樹 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (00262155)
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Keywords | 並列オブジェクト / 超並列MIMD型計算機 / 言語処理系 / ASCL / f / デバッグ方式 / Schematic |
Research Abstract |
本年度の研究成果は次の項目にまとめられる。 (1)我々の設計した並列オブジェクト指向言語ABCL/fを簡素化することによりScheme言語を拡張した並列言語Schematicを設計した。 [発表論文1] (2)前年度に作成したABCL/f言語の超並列計算機上の処理系を次の2点について改良し、実用性の高い言語処理系を完成した。 a)ソースコードを余分なC変数を極力生成しないCコードに変換する方式を採用。 b)既に設計した抽象マシンStachThreadの実装において、contextの新しいセ-ブ方式を考案した。 (3)デバッグ方式の研究として、多数のスレッドが同時に走ってもログ情報が極めて少しですむ再演方式とレース条件判定方式を考案し、実装した。[発表論文2] (4)完成したABCL/f処理系を用いて(i)RNA2次構造予測のためのプログラム(ii)有限要素法と多体問題のプログラムを実行し、良好な性能評価を得た。[発表論文3、4]
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Research Products
(4 results)
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[Publications] K. Taura 他: "Schematic:a concurrent object-oriented extension to Scheme" Springer Lecture Notes in Computer Science. (1996)
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[Publications] T. Kamada 他: "A Debuggindg Scheme for Massively Parallel Processors with Small Amount of Log Information" Springer Lecture Notes in Computer Science. (1996)
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[Publications] 中谷 明弘 他: "並列オブジェクト指向言語ABCL/fを用いたRNA2次構造予測" IPSJ SIG Notes(Proc. of SWOPP 95). HPC-57. 25-30 (1995)
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[Publications] 田浦健次朗 他: "並列オブジェクト指向言語ABCL/fによる並列数値計算" IPSJ SIG Notes(Proc. of SWOPP 95). HPC-57. 19-24 (1995)