1995 Fiscal Year Annual Research Report
有機塩素系化合物に起因する地下水汚染の検知技術の改良と汚染規模の定量化手法の開発
Project/Area Number |
05559002
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Research Institution | CHIBA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
新藤 静夫 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (70058014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福永 健二 栗田工業, 地質浄化部, 課員
福田 宗弘 三井金属資源開発(株), 応用地質部, 主任
平田 健正 国立環境研究所, 地域開発グループ, 主任研究員 (30093454)
田瀬 則雄 筑波大学, 地球科学系, 助教授 (40133011)
佐倉 保夫 千葉大学, 理学部, 助教授 (70153947)
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Keywords | 有機塩素系化合物 / 地下水汚染 / 汚染検知技術の改良 / 土壌ガス法 / カラム実験 / 大型ライシメーター / インターネットによる地下水汚染情報 / 不飽和帯 |
Research Abstract |
1.研究目的 有機塩素化合物による地下水汚染問題への施策あるいは、対応は当初の「汚染現況調査」、「汚染機構解明調査」の段階を経て、現在は「汚染浄化対策」に向けられている。これらのいずれの段階でも、汚染源と汚染範囲を特定することが必要であり、その検知技術の向上が望まれている。本研究はこれを、(1)これまでに考案・開発されてきた各種検知技術の比較ならびに現場への適用性の検討、(2)その測定結果の解析・解釈上の阻害要因の追究と解明、の2つの大きな課題に分けて進めた。 2.研究内容 平成7年に中間報告として印刷公表した。ここでは上述の(1)の視点のもとに、多数の汚染事例を地形・地質・地下水条件、汚染経過等を考慮してその類型化を行った。さらに、これまでに考案・開発されている汚染検知技術を実際の汚染現場に適用して、その比較検討を行った。 平成8年の最終報告では上述の(2)の視点のもとに、TCE原液の降雨溶出特性、ガス挙動に及ぼす地下水面変動の影響、大型ライシメーターを用いた不飽和帯のTCE挙動、不飽和帯におけるTCE拡散係数測定に関する実験、の結果を報告している。また関連事項として、土壌地下水汚染の動向と対策の現状、インターネットからの地下水汚染情報、を加えた。前者は先に述べたように、現在の施策が「汚染浄化対策」に向けられていることから、この視点でのまとめも重要と考えたからである。後者は主として内外の汚染事例を早く入手することが、わが国における対策に大きく役にたつと考えたからである。 3.研究成果 地下水汚染源の大半は不飽和帯にあり、ここでの汚染物質の存在状況、挙動が重要であるにもかかわらず、これであまり深く研究されていなかった。検知技術の向上は新しい機器の開発だけでなく、現象の詳細な把握と解析技術の蓄積にも大きく依存している。本試験研究で明らかにした、汚染物質の気相-液相を考慮した土粒子間での存在状況や拡散状況、またカラム実験と現場での現象の隔たりを埋める大型ライシメーターを用いた、地下水面の変動のもとでの物質挙動の追究は、今後の検知法の改良のための大きな指針となると云える。
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Research Products
(1 results)