1994 Fiscal Year Annual Research Report
マルチメディアによる外国人子女用日本語教材ソフトウェアの開発
Project/Area Number |
05559008
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
藤田 正春 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10165392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TEELE NICHOL 同志社女子大学, 学芸学部, 教授 (90208124)
LOPEZ LUIS M 東京工業大学, 理学部, 助手 (20211667)
山田 眞一 高岡短期大学, 産業情報学科, 助教授 (20210453)
鶴田 庸子 東洋英和女学院大学, 人文学部, 講師 (00227480)
清水 克彦 国立教育研究所, 教育指導研究部, 主任研究官 (00192609)
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Keywords | 外国人子女 / 教材開発 / CAI / ソフトウェア / 日本語教育 / 年少者 / 母語 / マルチメディア |
Research Abstract |
日本の国際化にともない,国内の公立学校で第二言語としての日本語学習や外国語としての日本語学習を必要とする子どもたちが増えている.本研究では,外国人子女が日本の学校生活に慣れるまでに必要とされる基本的な語彙や表現を盛り込んだマルチメディアによる日本語CAIソフトウェアの開発を行った.学習者の多様なニーズに対応するため,会話や解説部分に英語・中国語・スペイン語に加えて,ポルトガル語の翻訳をつけた. 本年度は,1993年までに開発を行ったブック教材10場面について,文字素材(日本語の会話表現とその4か国訳),音声素材(文字素材の録音),静止画素材(イラスト),動画素材(学校生活のビデオ)を用意し,マルチメヂディア編集ソフトウェアによって,日本の学校生活を疑似体験するソフトウェアとしてまとめた.完成段階のソフトウェアについては,外国人子女に試用してもらい,意見や感想を聴取した.さらに,学習面での日本語力の伸長を図るために、中学校理科の教科書の中国語訳を作成して,中国語を母語とする日本語学習者とその指導者の意見を聴取した.その結果をもとに,理科教材の一部をCAIソフトウェアとして教材化した. 最後に,研究経過,開発した教材の構成と内容,教材作成上の問題点,個別研究報告などをまとめた報告書を作成した,今後の課題としては,本研究で開発したソフトウェアの流通方法の検討,マニュアルの作成,改訂版の作成等がある.
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