1993 Fiscal Year Annual Research Report
日本人のアジア留学に関する調査研究-アジア研究者の養成に果たした役割-
Project/Area Number |
05610194
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
馬越 徹 名古屋大学, 教育学部, 教授 (60000030)
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Keywords | 留学 / アジア研究 / 地域研究 |
Research Abstract |
平成5年度(初年度)は、本研究の基礎作業として、関係文献の収集とともに、第二年次(平成6年度)に実施予定の「質問紙調査(アンケート)」の準備を行った。 まず日本学術振興会発行の「研究者総覧」およびアジア関係各種学会(例:現代中国学会、東南アジア史学会、朝鮮学会、南アジア学会等)から、アジア各国・地域を研究対象としている研究者を網羅的にリストアップする作業を行い、その中から戦後アジア諸国・地域に「留学」(いわゆる正規の学生としての留学だけでなく、研究生等の身分で1年以上滞在し、研究に従事したものも含む)した者を特定する作業を行った。 これらのアジア留学経験者を、地域別(東アジア・東南アジア・南アジア)および専攻分野(人文科学、社会科学、自然科学、医学等)に分類し、地域・専攻のバランスを考慮の上、質問紙調査対象者を約300名抽出した。第二年次には、これらのアジア研究者を対象に、各自の研究に果たしたアジア留学の役割を多角的に調査する予定である。質問紙の内容構成についての予備的作業にあたり、アジア留学経験者を対象にインタービュー(聴き取り)調査を実施し、質問紙の原案を作成した。 なお、この調査に関連し、文部省アジア派遣留学生約170人(過去25年間)のデータを分析し、留学先国・地域、専攻領域、留学先大学、現在の職業等を分析し、有益な結果を得ることができた。
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