1993 Fiscal Year Annual Research Report
学校と教育委員会との連携に関する実証的研究-学校管理規則の運用実態の分析-
Project/Area Number |
05610202
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
清水 俊彦 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (20031768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竺沙 知章 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助手 (60243341)
岡崎 公典 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10144784)
加治佐 哲也 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (40127634)
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Keywords | 学校管理規則 / 学校 / 教育委員会 / 教育課程経営 / 教育課程行政 / 指導行政 |
Research Abstract |
今年度の研究ではまず、政令指定都市を除く市町村を人口規模別に7つのグループに分類し、それぞれから市町村を無作為に600抽出して、学校管理規則の送付を依頼し、440の市町村から学校管理規則の送付を受けた。そして教育委員会と学校との関係で最も重要であると考えられる教育課程と補助教材の取扱いに関わる規定に着目して、分析を行った。その結果、全国的にみて共通する部分が多かったものの、かなり重要な点での相違も見いだすことができた。例えば教育課程に関する規定では、次のような違いがみられた。すなわち第一に、教育委員会の承認を得なければならないとする規定と、届け出るあるいは報告するという規定とがあった。第二に、承認あるいは届出、報告の期日について、学年始め、4月末日とするところや、年度末や1月末日とするところがあった。第三に、教育委員会に承認を得るあるいは届け出る内容について、特に規定していないところ、授業時数や時間割配当について求めているところ、また授業時数や時間割配当に加えて教育目標などを含む内容を求めているところがあった。従来学校管理規則の画一性や統制的性格が指摘されてきたが、詳細に分析してみると、必ずしも従来の認識が妥当しないことが明らかとなった。こうした学校管理規則の分析結果をふまえて、学校管理規則の規定内容の相違が、学校と教育委員会との関係にどのような影響を及ぼしているのか、また規定内容の相違が学校管理規則の運用実態にどのように反映されているのか、さらに学校管理規則の規定内容や運用実態と学校教育の成果との間にどのような影響関係があるのか、今後十分に分析を深めていかなければならない点であり、現在その分析枠組みについて検討中である。
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