1993 Fiscal Year Annual Research Report
ジャストインタイム物流システムの構築による合理化効果の理論と計測
Project/Area Number |
05630067
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Research Institution | University of Marketing and Distribution Sciences |
Principal Investigator |
近藤 勝直 流通科学大学, 情報学部, 教授 (70026300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三道 弘明 流通科学大学, 情報学部, 助教授 (40167440)
長峰 太郎 流通科学大学, 商学部, 教授 (00248163)
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Keywords | ジャストインタイム / 物流合理化 / 在庫理論 |
Research Abstract |
本年度の研究は,ジャストインタイム物流システムの合理化効果の計測のための理論モデルの開発と実際的な効果計測をねらいとした。 まず前者においては,在庫理論モデルをもとに合理化効果計測のためのモデル開発を行った。従来の在庫モデルでは各種の条件下での最適在庫量の求解が主眼であったが,ここでは合理化効果計測のための理論展開として,合理化による効果を(1)在庫量削減効果,(2)在庫時間短縮効果(時間資源節約効果),そして(3)在庫管理費用の3つにわけ,それぞれ具体的に分離明示化して記述した。これにより,各種の効果を議論できることとなった。とくに多品種化の動向が物流に及ぼす影響効果なども明らかにできることとなった。結果的には,多品種化はあきらかに手持ち在庫量を増やす要因になる。したがって,従来にもまして物流の合理化が求められると言う逆説的な結果をもたらす。 後者においては,具体的に神戸市郊外内陸部のの木見地区を対象にして,市内に散在する物流施設を当該地区の物流センターに集約した場合の効果について試算してみた。この場合には在庫に関する効果は当初の予想通りであったが,市内に散在する需要地に輸送する距離や時間がかえって増大するため,すべての面でプラスの効果ばかりとはいかないことも明らかとなった。反面,神戸市臨海部や中心部での物流センター立地には,社会性の面で問題があるものの効果は極めて大きい。今後は,環境面など社会性にも配慮した総合的な効果計測モデルへ発展させる必要がある。
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[Publications] 長峰太郎: "国際航空貨物輸送の停滞要因に関する考察" 流通科学大学編集(流通・経営編). 6-1(印刷中). (1994)
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[Publications] 長峰太郎: "組織間関係とサービスの生産性" 日本生産性本部『サービス企業生産性研究報告書』. 第IV章(印刷中). (1994)
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[Publications] 三道弘明ほか: "タイムウインドウを用いた無人搬送台車の走行スケジューリングに関する一考察" 日本機械学会論文集59-561-C. 258-264 (1993)
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[Publications] 三道弘明ほか: "ファイルサーバーを有する在庫情報システムのダウンロード時期の最適化" 日本OR学会秋季研究発表会アブストラクト集. 平成5年版. 184-185 (1993)
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[Publications] 近藤勝直: "都市高速道路における密接関連概念の広域的展開" 流通科学大学論集(経済・経営情報編). 2-2(印刷中). (1994)
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[Publications] 近藤勝直ほか: "ATheoretical Studyon Cortailment Plaming of Catalog Delivory in Direct Maid" Jour of Retailing and Consuma Services. 1-1(印刷中). (1994)