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1994 Fiscal Year Annual Research Report

電波ジェットと星の形成

Research Project

Project/Area Number 05640302
Research InstitutionUtsunomiya University

Principal Investigator

田原 博人  宇都宮大学, 教育学部, 教授 (50012878)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 加藤 龍司  宇都宮大学, 国際学部, 助教授 (30152721)
Keywords電波ジェト / 吸収線 / 偏波 / ファラデー回転 / クエーサー / 電波銀河 / 銀河団 / 星形成
Research Abstract

電波ジェットが大規模な星の形成を促すかどうかを目的に、高密度ガスの存在をファラデー回転等をもとに調べ、以下のことがわかった。
1.クエーサーのファラデー回転は、クエーサー自体に起因するCIVやMgIIガスに関連し、しかも赤方偏移が2より大きいところで顕著なことがわかった。
2.銀河団に属し大きなファラデー回転を示す電波源の中に、X線強度の大きなものが幾つか知られているが、統計的に調べた結果では、ファラデー回転とX線強度に相関はみられず、ファラデー回転がcooling flowによる高密度ガスに起因しているとはいえない。またこれら銀河団のHIやCO観測の結果からも顕著な星形成を引き起こすほどのガスの量は期待されていない。X線の起源に関しては、ForAにみられるよに、逆コンプトン効果の可能性もあり、これらを考慮する必要がでてきた。
3.宇宙初期の電波銀河では電波ジェット方向にそったUV光が確認され、星の形成と関連していると考えられていたが、最近の偏光観測によると、UV光は星間物質による銀河中心光の散乱とみられており、ジェットに伴う星の形成の可能性が低くなった。
4.銀河のジェットと周囲のガスとの相互作用が顕著な天体として、GPS(GigaHertz-Peaked-Spectrum)電波源がある。この天体では電波ジェットが銀河中心の高密度ガスにより押え込まれていると考えられており、ジェットとガスの相互作用が期待される。この電波源は大きなフアラデ-回転を示しており、磁場と高密ガスの存在を裏付けている。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 田原博人: "原始銀河の磁場" 宇都宮大学教育学部紀要. 44. 25-31 (1994)

  • [Publications] H.Kaneda: "Detection of Inverse-Compton X-ray from Lobes of the Radio Galaxy Fornax A" Nature. (1995)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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