1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05640313
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
福江 純 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (80173326)
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Keywords | 降着円盤 / 天文学 / 活動銀河 / X線星 / 激変星 / 原始惑星系円盤 |
Research Abstract |
当初の目標にしたがって、以下のような研究が行われた。 (1)原始惑星系円盤、X線星、そして活動銀河中心核などにおいて中心領域からの照射が効くと、降着円盤は粘性加熱が優勢な内部領域と、照射加熱が優勢な外部領域にわかれる。そのような照射円盤の構造とスペクトルを計算し、その結果、一般に連続スペクトルが二つのピークをもつことがわかった。 (2)線スペクトルの研究については、線スペクトルを計算するコードを作成した。また降着円盤の輝線放射率が非軸対称のパターンをもつ場合について、線スペクトルの特徴を調べた。 (3)SS433の線スペクトルについてモデル計算し、観測と比較することにより、SS433のパラメータを推定した。その結果、SS433の中心天体が中性子星で、そのまわりの降着円盤は幾何学的に厚く大きい方が、観測をよく説明できることがわかった。 (4)宇宙の再結合直後に形成されたと推定される原始クェーサーにおける、宇宙論的な降着円盤の定常モデルをつくった。宇宙論的降着円盤では、降着円盤の(電離)ガスと(当時高温だった)宇宙背景放射とのコンプトン相互作用によって、輻射抵抗によって角運動量が失われ、ガスの降着が駆動されることがわかった。 (5)中心の天体から照射された光学的に薄い降着円盤の構造についても調べた。降着円盤のガスは輻射抵抗によって角運動量を失い、最終的には動径方向の落下をすることがわかった。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Fukue,J.& Sanbuichi,K.: "Model of Obscuring Molecular Tori in Synucles" PASJ. 45. 135-138 (1993)
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[Publications] Sanbuichi,K.et al.: "Self-Irradiated Accretion Disks around Sch.B.Holes" PASJ. 45. 443-448 (1993)
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[Publications] Yokoo et al: "Beams from a Starburst Galaxy Nucleus" PASJ. 45. 687-691 (1993)
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[Publications] Sanbuichi,K.& Fukue,J.: "The Astrophysical Torus II" PASJ. 45. 727-731 (1993)
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[Publications] Fukue,J.& Sanbuichi,K: "Irradiated Accretion Disks around Neutron Stars" PASJ. 45. 831-833 (1993)
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[Publications] Fukue,J.& Umemura,M: "Cosmological Accretion Disks via External Drag" PASJ. 46. 87-95 (1994)
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[Publications] 福江 純: "宇宙ジェット" 学習研究社, 249 (1993)