1993 Fiscal Year Annual Research Report
量子力学的微視的シミュレーションによる中高エネルギー重イオン核反応の研究
Project/Area Number |
05640343
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
堀内 昶 京都大学, 理学部, 助教授 (60027349)
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Keywords | 入射核破砕片 / AMD / クラスターのフロー / バランス・エネルギー / 中高エネルギー重イオン核反応 / 微視的シミュレーション |
Research Abstract |
平成5年度の研究は二つに大別されるので、以下にその各々につき報告する。 (1)入射核破砕片の運動量分布。フェルミ・エネルギー領域においても入射核破砕片の運動量分布のピークは入射速度に相当する値に極めて近いことが実験的に知られている。約30MeV/uの^<12>C+^<12>C系をAMDで分析した結果、残留相互作用として二核子衡突に加えて核子・クラスターの衝突項を導入するならば実験を再現できることを示した。 (2)クラフターのフロー。最近の実験はクラスター毎のフローを測定し、大きいクラスターほどフローも大きいことが示された。AMDで^<40>Ar+^<27>Al系と^<12>C+^<12>C系を計算しこの実験事実が再現されることを示した。計算はまたバランス・エネルギーの実験値も再現した。^<12>C+^<12>C系の分析で、核子のフローがクラスターのフローより小さいのは二核子衝突が平均場効果を消し去るからであることを確認した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] A.Ono: "Momentum Distribution of Fragments in Heavy Ion Reactions:Dependence on the Stochastic Collision Process" Physical Review C. 47. 2652-2660 (1993)
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[Publications] A.Ono: "Nucleon Flow and Fragment Flow in Heavy Ion Reactions" Physical Review C. 48. 2946-2955 (1993)