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1994 Fiscal Year Annual Research Report

磁気相転移における新普遍群の実験的検証

Research Project

Project/Area Number 05640409
Research InstitutionFUKUI UNIVERSITY

Principal Investigator

網代 芳民  福井大学, 工学部, 助教授 (00025438)

Keywords相転移 / 普遍群 / 磁気相図 / 三角格子 / 一次元磁性 / 量子スピン
Research Abstract

磁性体における相転移現象の統一的な理解に寄与することを目的とし、以下の研究計画を実施した。
1.モデル物質の作製
昨年度の補助金にて購入した電気管状炉を有効に活用して積層三角格子系ABX3型化合物およびABO2化合物、ならびに量子スピン系化合物を作製し、X線回折、化学分析によって試料評価を行った。
2.三角格子系の研究
積層三角格子反強磁性体の相転移の性格がスピン対称性に著しく影響されることに注目して、異方性の異なるモデル物質について一連の各種臨界指数と磁場-温度平面における磁気相図を詳細に決定し、系を特徴づける連続的なスピン対称性とフラストレーションに由来する離散的なカイラル対称性とから生じる新しい普遍群に属する磁気秩序相を検証すると共に連続スピン系積層三角格子磁性体における新秩序相を究明した。
3.量子スピン系の研究
一次元ハイゼンベルグ系における量子効果に由来する新奇な基底状態を有するハルデイン状態ならびにスピンパイエルス状態を微視的実験手段によって究明し、外部磁場下における基底状態の破壊の移行過程およびそれに伴って出現する未知の磁気秩序相の解明を行った。
4.これらの目的を達成するために、補助金によって整備した実験装置を活用して、磁気共鳴、磁化率、強磁場磁化、中性子回折などを駆使した系統的かつ総合的な多様な研究を行った。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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