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1994 Fiscal Year Annual Research Report

サンゴの成長輪(日輪・月輪・年輪)に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 05640510
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

森 啓  東北大学, 理学部, 教授 (00004466)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中森 亨  東北大学, 理学部, 助教授 (00192229)
Keywords日輪 / 四放サンゴ / 六放サンゴ / 成長率 / 酸素安定同位体比
Research Abstract

前年度に得られた成果をさらに検証するため、単体サンゴTruncatoflabellum formosum および群体サンゴTrachyphyllia geoffroiの別の標本について外壁に発達する成長輪の幅と数を測定し、酸素安定同位体比によって年間成長率を推定した。その結果、
(1)T.formosumでは成長輪の幅は平均50ミクロンで、前回測定した個体の幅とほぼ一致する。この値は、あわせて測定したデボン紀の単体サンゴの成長輪幅ときわめて近い、
(2)T.geoffroiでは、成長輪の幅は4-20ミクロンと変化するが、平均8.3ミクロンである。これは従来六放サンゴに知られる日輪幅とよく一致する、ことが明らかとなった。また、T.geoffroiの酸素安定同位体比から求めた年間成長率は、2.0-3.1mmで、前回検討した個体よりやや低い値を示すが、変異の範疇にあるものと考えられ、日輪幅と年間成長率との相関はきわめて高いことを示している。ただ、今回測定した標本の成長輪は連続性にとぼしく、年間に発達する成長輪数を直接数えることはできなかった。
(3)本研究では、従来薄片などで報告されてきた四放サンゴと六放サンゴの年輪に基づく年間成長率を編集し、本研究成果との比較を行った。四放サンゴの年間成長率は、標本によってかなりばらつきが認められるが、多くは5-15mmに集中し、20mmを越えるものは少ない。また六放サンゴの年間成長率も塊状のものでは、四放サンゴと近い成長率を示している。これらの数値は、本研究結果と一致し、これまでの四放サンゴの一つひとつの成長輪を日輪とした解釈と大きく矛盾している。従って、サンゴの成長輪に基づく一年の日数の地質時代における経年変化の解釈は再検討を要することが明らかとなった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Mori,K.,et al.: "Coral growth bands as tools of geochronometry reconsidered." Lethaia. (発表予定).

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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