1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05640634
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
森田 眞 成蹊大学, 工学部・工業化学科, 教授 (70054351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ヘレン マルクス 成蹊大学, 工学部・工業化学科, 助手 (10255953)
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Keywords | BINAP / 円偏光発光 / 光子計数法 / 光学活性錯体 |
Research Abstract |
本研究ではBINAPを配位子とする M(CO)_4(+)-BINAP(M=Cr,Mo,W)の構造式を基本とする各種誘導体を合成し,その超高速のCPL分光を行うことを目的としている.合成については目的とするM(CO)_2(BINAP)_2の生成は成らなかったが、三核錯体まで含めていろいろ化合物を得て,その発光が^3MLCTとPI-PI^*の2つの遷移の共存がみられる興味深いことが20Kの時間分割発光(TRS)や寿命から判明した.しかし、その詳細とくにCPLを研究するには,少々準備不足であることが判明した.ピコ秒レーザーシステム(antares76-S)はかなり長期間使われない機械となっていたのに再立ち上げにソフト,ハードの両面から難しさを生じたことである.またBINAPを中心にすえるときnsec〜O_1lusの時間領域をしっかり分光学的におさえることの必要性があり,TR-CPLをめざしてn-secのシステムを検討した.主体となる分光器1401(Spex.)は20年以上前の分光器でありほぼ10年前に手がけた8ビットmasclineでのコンピューター化があまりにも遅れている.そこで本年度は購入したMac AV-660とPC-NECとのデーター転送を含む新しい32ビットmasclineと光子計数法での検知示の設計にとりかかった.昨年度一部スタートしていたPC-NEC制御のSpex1401駆動は昨年度末ようやく完成した.これにより現在TRepcを再度くみなおす必要になっている.この間この新分光システムを用いたTRS,Pecoup測定を入りクロムイオンの異常に短い寿命の発光を見いだしており,いろいろなmatrixでのTR-CPLを行うめどがついたといえる
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Research Products
(2 results)
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[Publications] M.WATANABE,M.HERREN,N.MORIT: "Picosecond Luminescence and Excitation Energy Transter in J-and H-aggregates of Cyaninedyeson Colloidal Silica" J.Luminesceuce. 56. (in print) (1993)
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[Publications] M.Herren,T.Nishiuchi,M.MORITA: "Chromiun Luminescence of High Valency from Chromium dvped Silica Glass" J.Chem.Phys.(予定).