1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05640660
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
西 義武 東海大学, 工学部・金属材料工学科, 教授 (80119693)
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Keywords | 液体急冷 / 非晶質材料 / 冷却速度 / 脆性評価 / ランダム化処理 |
Research Abstract |
平成6年度は、前年度に引き続き液体急冷法により作製したFe-Si-B,酸化物超伝導体の非晶質材料の物性制御に関して研究を行った。試料は冷却速度の制御が可能な双ピストンアンビル型急冷凝固装置を用いて作製し、冷却条件による機械的特性の変化、特に脆性に注目して、評価を行った。これらの研究のうちFe-Si-Bの非晶質合金では、冷却速度が遅くなるほど脆くなることを確認した。また、酸化物超伝導体の非晶質材料では、冷却速度が遅くなるほど延性が増すことを確認した。また、メッキ法でFe-W非晶質合金の作製を行い、得られた試料に対してランダム化処理を施した。その結果、ランダム化処理を行うことにより、延性が向上することを確認した。 なお、酸化物超伝導体の非晶質材料及びFe-W非晶質合金の脆性評価に関する研究については国際会議、学会等[Materials Reserch Society Fall Meeting(1994);International Cryogenic Materials Conference(1994);Society of Advanced Science(1994)等]において研究結果を公表した。また、Fe-Si-B非晶質合金の脆性評価及びFe-W非晶質合金の非晶質合金形成能に関する研究については学術誌に公表した。[Journal of Materials Science 29,(1994)5589-5592.;Journal of Materials Science Letters 14,(1995)1-3.;Journal of Advanced Science(1995)in press]さらに、非晶質合金メッキ膜のランダム化処理に関する研究は、1995年春季応用物理学会で研究成果を発表する。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Satoshi UCHIDA: "Effect of randomization on ductility of brittle Fe-Si-B glass" Journal of Materials Science. 29. 5589-5592 (1994)
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[Publications] Yoshitake NISHI: "Preparation of Fe-W amorphous films by an electroplating method" Journal of Materials Science Letters. 14. 1-3 (1995)
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[Publications] Mamoru SHIMABARA: "Change in ductility by randomization of Fe-W glassy films" Journal of Advanced Science. (発表予定).