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1993 Fiscal Year Annual Research Report

海洋生態系における従属栄養性渦鞭毛虫の動態と機能に関する研究

Research Project

Project/Area Number 05640720
Research InstitutionNational Institute for Environmental Studies

Principal Investigator

中村 泰男  国立環境研究所, 地域環境研究グループ, 主任研究員 (00132853)

Keywords従属栄養性渦鞭毛虫 / Microbial Loop
Research Abstract

93年夏、瀬戸内海家島諸島において1ケ月にわたる環境調査を行い、従属栄養性渦鞭毛虫(HDF)およびHDFと競合関係にある繊毛虫の動態をモニターした。また、HDFの餌と考えられるナノサイズのプランクトンの変動も追跡した。期間中は4回の台風に襲われ、海域の〓乱が大きく、HDFとナノサイズのプランクトンの変動には明らかな関係が認められなかった。しかしながら、HDFと繊毛虫の現存量は期間を通じて同程度であり、HDFはMicrobial Loopの構成者として重要な役割を果たしていることが推察された。
一方、培養実験においては、家島諸島および東京湾からHDFの一種であるGyrodiniumdominans を単離し、クローン培養を確立した。この2株を用いて、これらがどんな餌をこのんで増殖するのかを検討した。結果の概略を以下に示す。
家島株ではナノサイズの植物プランクトン(ANF)のみを餌としては速やかな増殖を行えないが、ANFのほかにナノサイズの動物プランクトン(HNF)とバクテリアを混ぜると、増殖速度は一気に増大し、1.3d^<-1>(1日に3.5倍)に達する。一方、東京株では、ANFを餌として速やかな増殖が達成される。現在、これら2株の餌摂取速度と増殖速度の餌濃度依存性を解析中であり、この結果を元に、現場でのHDFとANF,HNFの関係を明らかにする予定である。

URL: 

Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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