1993 Fiscal Year Annual Research Report
鏡面仕上げ加工のためのフレキシブル砥石に関する研究
Project/Area Number |
05650107
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
森田 昇 千葉大学, 工学部, 助手 (30239660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 嘉太郎 千葉大学, 工学部, 教授 (80174960)
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Keywords | 脆性材料 / 鏡面研磨加工 / 陽極火花放電法 / 超砥粒 |
Research Abstract |
今年度は,硬質皮膜の形成手法の一つである陽極火花放電法を利用して,金属薄板上に超微細砥粒を直接固定する新しい砥石作製技術を提案,実証した.さらに陽極火花放電法による各種砥材の固定性能,研磨加工への適用の可能性等を確認した.成果の概要を次に示す. (1)超微粒子の各種砥材を含むアルカリ性コロイド溶液中での陽極火花放電法により,アルミニウム薄板及び箔材の表面に砥粒を均一に固定化するための適正条件を見いだした.これにより,陽極火花放電法によるフレキシブル砥石の作成手法が確立できた. (2)固定された砥粒の密度分布,硬度,破壊強度,密着性及び厚さ等の特性を調べ,砥石材料としての性能を明らかにするとともに性能改善策を検討した. (3)試作したフレキシブル砥石を用い,セラミックス,単結晶シリコン,ガラス及び金属を被削材として研磨実験を行い,研磨圧力,時間,速度と研削能率,仕上げ面の品位等の関係を明らかにした. 次年度は,研磨能率と加工品位に着目した実験を行うとともに,任意形状に成形されたフレキシブル砥石を試作し,曲面を含む立体形状の鏡面加工への適用の可能性も検討する.
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