1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05650132
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Research Institution | Toyota National College of Technology |
Principal Investigator |
小林 政教 豊田工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (20043193)
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Keywords | 塑性加工 / 張出し加工 / 成形性 / 板材成形 / 金属箔 |
Research Abstract |
直径4.0〜40mmの球頭パンチによる、金属薄板及び箔の純粋張出し加工を行い、限界張出し深さに及ぼす板厚及び工具寸法の影響について研究した。パンチ径40mmの場合の実験については昨年度すでに実験しているので、今年度はパンチ径7.5及び4.0mmの球頭パンチを用いて実験した。 試料として、板厚0.2〜0.02mmのアルミニウムの薄板及び箔、板厚0.035mmの銅箔を準備し実験した。 パンチ・ブランク間の潤滑は限界張り出し深さに影響すると思われるが、今回はテフロン膜にマシン油を塗布する場合、グラファイトグリース及びマシン油と比較的低摩擦状態で実験した。これから以下のような結果が得られた。 板厚が厚くなるほど、限界張出し深さは大きくなる。同様に、同じ板を2枚または3枚重ねることによっても限界張出し深さの格段の向上が得られた。このことは、通常の板厚の場合にはすでにいくつかの報告がある。今回0.2〜0.02mmの箔についても、同じような結果が得られた。また材種または板厚などの各種組み合わせ方によっては、限界張出し深さの格段の向上が得られることとも分かった。板厚ひずみ分布をパンチ行程を追って調べることによって、上述の理由を明らかにできた。すなわち、破断危険部にひずみが集中することを防止し、変形域全体にできるだけ一様にひずみが分布するような成形法を使えばよい。潤滑法もその一つと考えられるが、外側からもう1枚のブランクを重ねることによって限界張出し深さの格段の向上が得られた。
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