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1993 Fiscal Year Annual Research Report

AEによる歯車損傷の予知・監視に関する研究

Research Project

Project/Area Number 05650145
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

宮近 幸逸  鳥取大学, 工学部, 助教授 (30157664)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小出 隆夫  鳥取大学, 工学部, 助教授 (60127446)
小田 哲  鳥取大学, 工学部, 教授 (50032016)
Keywords歯車 / アコースティック・エミッション / 歯車損傷 / 曲げ疲労損傷 / AE事象計数総数 / AEエネルギー総数 / き裂長さ / 周波数分析
Research Abstract

本研究では,浸炭焼入れ歯車,S45C調質歯車,オーステンパ球状黒鉛鋳鉄(ADI)歯車に対して,パルセータ試験機を用いて曲げ疲労試験を実施し,これらの歯車の曲げ疲労限度を求めるとともに,曲げ疲労過程のAE波形,AE事象計数総数,AT事象計数率,AEエネルギー総数およびき裂長さの測定,AE波形の周波数分析を行って,これらの歯車の曲げ疲労損傷のAE特性について検討を加えた.また,AEによるこれらの歯車の曲げ疲労損傷予知についても検討を加えた.その結果次のようなことが明らかになった.
1.歯車の曲げ疲労過程のAE波形の振幅は,浸炭焼入れ歯車およびADI歯車の場合には,疲労過程の初期には小さいが,き裂発生直前および直後にはかなり大きくなるのに対し,S45C調質歯車の場合には,疲労過程の初期には小さく,き裂発生前後においてもあまり大きくならない.また曲げ疲労損傷のAE波形の振幅は,浸炭焼入れ歯車,ADI歯車,S45C調質歯車の順に小さくなる.
2.歯車の曲げ疲労過程におけるAE事象計数総数,AE事象計数率,AEエネルギー総数は,浸炭焼入れ歯車およびADI歯車の場合には,き裂発生直前に急激に増加するが,S45C調質歯車の場合には,ほとんど増加しない.したがって,浸炭焼入れ歯車およびADI歯車の場合には,AEによる曲げ疲労損傷の予知が可能であるが,S45C調質歯車の場合には困難である.
3.浸炭焼入れ歯車の曲げ疲労き裂進展によるAE事象計数総数は,き裂が表面から硬さH_v=750付近までは急激に増大する.
次年度以降においては,セラミックス歯車の曲げ疲労損傷のAE特性について明らかにするとともに,ローラおよび歯車の運転中のAE測定を進め,AEによる歯車損傷予知に関する資料を得ることにつとめる.

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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