1994 Fiscal Year Annual Research Report
触媒性のある壁面上の反応性混合気体の流れに対する希薄化の影響
Project/Area Number |
05650163
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山本 恭二 岡山大学, 工学部, 教授 (80026103)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西渓 敏行 岡山大学, 工学部, 助手 (70164556)
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Keywords | 希薄気体 / 触媒壁 / すべり流 / クヌーセン層 / 内部自由度 |
Research Abstract |
理論的研究の一つとして、触媒性壁面で、2成分混合気体分子が反応を起こし他分子になる過程に対し、平面壁上の混合気体のクヌーセン層の解析を行うことによって、希薄化の影響を調べている。その結果、クヌーセン層内の温度分布や温度のすべり境界条件を求め、小さな反応度に対する変化を明かにしている。壁に垂直方向の流速と反応度の関係も求めている。また、多原子分子の混合気体に対し、壁面でのすべり境界条件を求める解析を行っている。回転、振動温度の壁面での跳びの条件を求め、その結果を用いて衝撃波後の流れの解析も行っている。これらの成果は第19回国際希薄気体力学会議で発表し、その会議録に発刊予定である。さらに、固体表面で物理的に吸着した分子が存在する場合の気体分子と固体表面の干渉を調べるため、分子動力学を用いて研究を行っている。壁の温度が低い場合には、気体分子は壁面に層をなして吸着されること、その温度はほぼ壁温に等しいことが示された。この成果は、日本機械学会の講演会で発表している。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kyoji Yamamoto,Toshiyuki Nishitani 他: "Rerefied Gas Flow over a Catalytic Wall" Progress in Astron.and Aeron.159. 640-649 (1994)
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[Publications] Toshiyuki Nishitani,Kyoji Yamamoto: "Transient Behavior of a Rerefied Gas Mixture to Sudden Start of Reaction at an Infinite Plane Catalytic Wall" Progress in Astron.and Aeron.160. 189-196 (1994)