1994 Fiscal Year Annual Research Report
物体との干渉によって生じるマッハディスクの自励振動のアクティブ制御に関する研究
Project/Area Number |
05650187
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Research Institution | Kitakyushu National College of Technology |
Principal Investigator |
樫村 秀男 北九州工業高等専門学校, 制御情報工学科, 助教授 (00044397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安信 強 北九州工業高等専門学校, 制御情報工学科, 助手 (70239771)
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Keywords | 超音速噴流 / マッハディスク / 自励振動 / アクティブ制御 / シャドウグラフ法 |
Research Abstract |
平成5年度の研究成果をもとに機器の購入と実験装置の改造を行い,それらが本研究を遂行するために必要な所定の性能を満足するものであることを確かめた。円柱体に衝突する不足膨張噴流の自励振動をアクティブ制御しその制御特性を調査するために,本研究で述べた構想に基づいて噴流の周囲に低速の周囲流を付加し,その時の流れ場を数値計算と可視化実験により明らかにした。 まず,周囲流の付加が不足膨張噴流に与える影響を調べるために,円柱体のない流れについて調査した。その結果,周囲流を付加することによりマッハディスクの直径が最大で約半分まで減少し,形成位置が下流に移動することが明らかになった。次に自励振動のアクティブ制御について,周囲流を付加することによりマッハディスクの振動範囲を約半分に減少させることが実験と数値計算により確認できた。また,貯気圧力と背圧の圧力比が等しい噴流においては,圧力の高い周囲流ほどマッハディスクの自励振動の制御に対する効果が大きいことが明らかになった。マッハディスクの自励振動を抑制することで,円柱体に作用する流体力の変動を抑えることが数値計算により明らかになった。 これらの研究成果は学会誌等に公表するとともに,科学研究費補助金成果報告書に詳細にまとめられている。
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[Publications] 樫村秀男: "円柱体に衝突する不足膨張噴流" 可視化情報学会誌. 13巻増2号. 95-98 (1993)
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[Publications] 樫村秀男: "ラインイメージセンサーによる超音速噴流中のマッハディスクの振動計測" 高速度撮影とフォトニクスに関する総合シンポジウム1993,講演予稿集. 128-131 (1993)
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[Publications] 樫村秀男: "ラインイメージセンサーによる流れの計測(第1報 定在衝撃波の位置計測)" 北九州工業高等専門学校研究報告. 27号. 47-52 (1994)
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[Publications] 樫村秀男: "不足膨張噴流と物体との干渉(マッハディスクの自励振動に及ぼす物体位置の影響)" 日本機械学会九州支部講演論文集. 948-1. 161-164 (1994)
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[Publications] H.Kashimura: "Interaction between Supersonic Jet and Cylindrical Body." Proc.of the third Asian Symposium on Visualization. 336-339 (1994)
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[Publications] 樫村秀男: "周囲流を伴う不足膨張衝突噴流の自励振動" 可視化情報学会誌. 14巻増2号. 23-26 (1994)
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[Publications] 樫村秀男: "円柱体に衝突する不足膨張噴流の自励振動" 北九州工業高等専門学校研究報告. 28号. 51-55 (1995)
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[Publications] 樫村秀男: "不足膨張衝突噴流における自励振動の抑制" 北九州工業高等専門学校研究報告. 28号. 57-61 (1995)