1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05650231
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
森下 信 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (80166404)
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Keywords | ER流体 / 防振マウント / 振動制御 / アクチュエータ / ニューラルネットワーク |
Research Abstract |
ER流体を用いたマウントに関して振動振幅依存性を明らかにした.ER流体が外部電場の下で流体の降伏応力を変化させるメカニズムは,電極間に形成される流体中に分散されている粒子による鎖状のクラスタがせん断変形に対して抵抗を示すことであるので,電極間隔およびその振動振幅に依存する.マウントに適用した状態でその依存性の程度を明らかにした. ER流体を用いた防振マウントの特性を把握した上で,制御系の設計を行った.従来の研究から,本防振マウントは周波数,振動振幅,温度等に関して非線形性が強く,また経時変化を伴うので,ニューラルネットワークを利用した.ニューラルネットワークは非線形写像を表現することが得意である上に学習能力があり,経時変化にも対応できる.本研究で用いるニューラルネットワークは制御機構のほかに同定機構も持っているので.いわゆる適応制御系である.欠点として学習に時間がかかること,および学習精度がわるいことなどが挙げられているので,その改善を目的として,新たな学習法の開発を行った.学習法としては疑似逆行列を用いた簡易学習法の開発,および最適化問題に対して大局的最適解を求めるために開発されたTabu探索法を用いた高精度でしかも高速な学習法を開発した. 以上を組み合わせることで,適応型の防振マウントの開発を行い,実験的にその有用性を明らかにした.
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[Publications] Shin,Morishita 他1名: "Development of Controllable Pipe Support" Proc.of.PVP Conf.,ASME,PVP-256-2. 129-134 (1993)
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[Publications] 森下 信 他3名: "Tabu探索法によるニューラルネットワークの新しい学習法" 日本機械学会論文集. 60巻575号. 2377-2382 (1994)