1993 Fiscal Year Annual Research Report
高温超電導体を用いた超電導モータの特性に関する研究
Project/Area Number |
05650285
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
平根 喜久 関西大学, 工学部・電気工学科, 教授 (90067554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山北 隆征 関西大学, 工学部, 専任講師 (10067689)
隈元 昭 関西大学, 工学部, 助教授 (30067722)
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Keywords | 高温超電導体 / 三相交流超電導体モータ / 超電導体ロータの周波数特性 |
Research Abstract |
平成5年度に成し得た研究成果の概要は以下の通りである。 (1)三相交流超電導モータとして,タリウム系超電導体とビスマス系超電導体で製造されたロータを用いて,基本特性を得た。 (2)三相交流超電導モータの周波数特性実験から,ビスマス系超電導体ロータの方が良好な特性を示す事が分かった。 (3)超電導薄膜ロータを用いた超電導モータの出力特性は極めて低い事が分かった。 (4)実験で得られた特性を理論的に解明するために,高温超電導体の冷却特性と電気・磁気特性について実験を行った。 (5)高温超電導体モータの回転力は,超電導電流によるものか,または,ピンニング効果に依存するものかを確定するために,各種形状の高温超電導体のピンニング効果特性の実験を行った。 (6)現在,以上の成果を解析し,まとめの作業中である。 今後の課題として, (7)100Wの単相平型高温超電導体モータを試作し,高温超電導体磁気ベアリングを用いた構造とする。 (8)単相高温超電導体モータの特性を実験により求め,従来型構造の超電導体モータの特性と比較検討する。
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