1993 Fiscal Year Annual Research Report
4分木表現dZバッファを用いる超高精細デジタル画像生成法の研究
Project/Area Number |
05650337
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山本 強 北海道大学, 大型計算機センター, 助教授 (80158287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 由直 北海道大学, 工学部, 教授 (90001180)
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Keywords | コンピュータ・グラフィクス / ハイビジョン / HDTV / 可視化 / スーパーコンピュータ / コンピュータネットワーク / Zバッファ法 / アンチエイリアシング |
Research Abstract |
平成5年度の研究実績は(1)dZバッファアルゴリズムの検討及びソフトウェア実装、(2)高精細画像表示用ハードウェアの整備、の2点に要約される。(1)に関してはアルゴリズムのC言語による実装を終え、実行効率の評価を終える事ができた。その結果、Zバッファ法が生成する画素数に比例した記憶容量と時間を要するのに対し、dZバッファ法は平均して画素数の平方根に比例したオーダで画像生成可能である事が確認できた。また、dZバッファ法は生成する画像の複雑さに比例して必要な記憶容量や計算時間が増加する特性を有することも判明した。(2)に関しては当初は画像表示用フレームバッファを独自に開発する計画であったが、既製のHDTVフレームバッファが導入できたため、それとネットワーク環境のインターフェースを中心に開発した結果、短時間で汎用性の高いHDTV表示システムを開発する事ができた。HDTV基準の画像生成、伝送、表示においては、従来の標準TV規格の6倍以上のデータ量を取り扱わねばならず、当初設計したパーソナルコンピュータをサーバとして用いる表示システムでは満足できる画像表示環境が実現困難であることが判明した。そこで中間圧縮データ形式を用いるネットワーク画像表示サーバ方式を考案し実装した結果、同一ハードウェアでも2倍以上高速な表示システムが実現できた。ここで得られた知見は平成6年4月に開催される情報処理北海道シンポジゥムにおいて発表予定である。
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Research Products
(1 results)