1994 Fiscal Year Annual Research Report
4分木表現dZバッファを用いる超高精細デジタル画像生成法の研究
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05650337
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山本 強 北海道大学, 大型計算機センター, 助教授 (80158287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 由直 北海道大学, 工学部, 教授 (90001180)
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Keywords | コンピュータ・グラフィクス / 隠面処理 / dZバッファ / Zバッファ / レンダリング / HDTV / リスト処理 / カ-ベジコレクション |
Research Abstract |
平成6年度の研究実績は(1)dZバッファアルゴリズムの拡張機能の具体的なプログラム化、(2)仮想原実感などの応用システム研究の2点に要約される。(1)に関しては平成5年度に開発した本アルゴリズムの基本プログラムに変更を加え、逐次画像更新機能、半透明表示機能を追加した。基本アルゴリズムでは全ポリゴン情報を一旦dZバッファに蓄積してその後フレームバッファ更新を行なうが、逐次画像更新型アルゴリズムではポリゴン毎にdZバッファの更新とフレームバッファの更新を行なう。この方法ではポリゴンを追加した場合にその時点で画像に反映されるため、対話的な応用に向いていることが確認された。半透明表示機能は、dZバッファ更新の際に隠面となって基本アルゴリズムではガ-ベンジとなるdZバッファの枝をバックアップ木として保存することによりZ軸方向のポリゴンのソ-トを行なうことで可能となる。半透明表示を可能とするdZバッファアルゴリズムは半透明ポリゴンと重なる全ポリゴンの情報をdZバッファ上に残すため、必要な記憶容量の点で問題を残している。 (2)に関しては、平成5年度開発したHDTV表示システムと開発したアルゴリズムを用いていくつかの応用システムの可能性を検討した。一つは3次元医療画像の生成と表示である。3次元医療画像は生の状態では単なる断層画像であるが、CGを用いて可視化することで患部や臓器の位置関係が用意に理解できるようになる。また、最近では時間変化する3次元画像も記録することができるようになってきており、高速かつ高品質の画像生成の必要性がある。HDTV画像を用いることでより臨場感の高い表示が可能であることがあきらかになった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 佐藤剛,山本強: "ネットワークに接続されたHDTVフレームバッファへのイメージ転送方式とその利用" 情報処理北海道シンポジウム'94論文集. 96-97 (1994)
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[Publications] 佐藤剛,山本強: "ネットワーク環境下におけるHDTVフレームバッファの利用とそのユーザーインターフェース" 第8回札幌国際コンピュータグラフィクスシンポジウム論文集. 114-117 (1994)
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[Publications] 山本強,伊藤宜範: "超音波エコー断層画像からの人体心臓の動きの可視化" 電子情報通信学会論文誌D-II、J78-D-II、No.2. J78-D-II. 358-365 (1995)