1994 Fiscal Year Annual Research Report
システムのモデル化・モデル化誤差・制御とその相互関係に関する研究
Project/Area Number |
05650406
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大林 正直 九州大学, 工学部, 助手 (60213849)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平澤 宏太郎 九州大学, 工学部, 教授 (70253474)
|
Keywords | 学習ペトリネットワーク / ニューラルネットワーク / 自己組織化 / モデル / モデル化誤差 / ロバスト制御 / 領域極配置 / Loop Transfer Recovery |
Research Abstract |
[非線形システムの自己組織化的モデル化および制御] ・ニューラルネットワークを用いた機能局在型ネットワークによる自己組織化的モデル化の提案を行ない,これを非線形システムの同定に応用した結果,通常のニューラルネットワークによる同定より良い結果が得られた。 ・ニューラルネットワークの学習機能に倣った学習ペトリネットワーク(Learning Petri Network:L.P.N)による自己組織化的モデル化の提案を行ない,非線形システムの同定に応用し,これも通常のニューラルネットワークによる同定よりはるかに良い結果が得られた. ・非線形ダイナミックスを線形近似モデルで推定し,非線形性による誤差をニューラルネットワークで補償するという提案を行ない,非線形システムの同定に良い結果を得た。 [分布定数系のモデル化・モデル化誤差・制御] ・前年度提案した2次形式評価の最小化・領域極配置に加え,オブザーバを使用したことによるロバスト性の劣化を回復するLoop Transfer Recoveryをも考慮した制御系設計法を提案し,ロバスト性の回復も同時に行われている事をシミュレーションにより確認した。 ・新たな視点即ち,部分と全体の調和を基本とするホロニックの概念の基本的な提案を行い,調和という概念を用いれば,多目的仕様を満足する制御系設計が容易にできる事を示し,シミュレーションにてその有効性を確認した。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 大林正直: "扇状領域配置を満たすフィードバックゲインの決定法" 電気学会論文誌 C. 114. 705-712 (1994)
-
[Publications] 平澤宏太郎: "脳の機能局在をペトリネットでモデル化する方式の提案" 電気学会論文誌 C. 115. (1995)
-
[Publications] 金春植: "ニューラルネットワーク誤差補償器を用いた非線形連続系の同定" 電気学会論文誌 C. 114. 595-602 (1994)
-
[Publications] 村田純一: "冗長性判定に基づく階層型ニューラルネットワークの構造決定法" 計測自動制御学会論文集. 31. 236-243 (1995)
-
[Publications] M.HashemiNejad: "System Identification Using Neural Networks with Parametric Sigmoid Functions" 計測自動制御学会論文集. 31. (1995)
-
[Publications] 村田純一: "遺伝アルゴリズムによるニューラルネットワークの構造決定" 九州大学工学集報. 67. 273-280 (1994)