1994 Fiscal Year Annual Research Report
波浪エネルギーを利用した水位差獲得と水質浄化のための基礎的研究
Project/Area Number |
05650496
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小松 利光 九州大学, 工学部, 教授 (50091343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝位 孝二 九州大学, 工学部, 助手 (70202570)
中村 由行 九州大学, 工学部, 助教授 (90172460)
松永 信博 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 助教授 (50157335)
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Keywords | 自然エネルギー / 波浪エネルギー / 沿岸環境 / 水質浄化 / 越波 / 集波堤 |
Research Abstract |
本研究は沿岸部において人工構造物を利用して越波量を増大させ、水位差を発生させることにより、外海の海水を半島や岬を(パイプラインなどで)横切って湾内に流入させたり海岸において越波により得られた水位差を利用して、成層化した底層部に溶存酸素の豊富な表面水を送り込んで環境浄化を図るための工学的知見を得ようとするものである。 今年度の研究実績 平面造波水糟を用いて規則波の実験を行った。導流提や集波提など越波量を増やすための施設について研究を行なった。更に不規則波についても実験を行い、最も有利な沿岸構造物および浮体構造物を決定した。(松永・朝位) 博多湾の潮流ならびに湾奥に導入した場合の海水の流れを数値計算により解析した。また溶存酸素を含んだ表層水を深部に送りこんだ場合の水質シミュレーションを行った。また湾水汚染の可能性で社会問題となっている博多湾での人工島問題で人工島建設後の水質浄化のフイ-ジビリテイについても検討を行った。(小松・中村) 防波堤に越波構造物を付けた場合、すなわち直面下部に直立提がある場合に最も効果的な越波構造物の実験を行い、その結果から構造物の最適設計を行った。
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