1994 Fiscal Year Annual Research Report
再生細骨材を用いたソイル-セメントコンクリートに関する研究
Project/Area Number |
05650545
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
川村 政史 日本大学, 生産工学部, 専任講師 (80059849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠井 芳夫 日本大学, 生産工学部, 教授 (00058869)
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Keywords | 再生細骨材 / 土 / セメント / ソイル-セメントコンクリート / 圧縮強度 / 密度 / 体積変化 / 土の表乾状態 |
Research Abstract |
計画の「1.平成5年度から継続中の、高炉水砕スラグ、フライアッシュ等の混和材をセメントの代替として使用した場合のソイルセメントコンクリートの強度および収縮試験」について、強度試験は3種類の土を使って土と再生細骨材の混合割合を0.5/0.5とし、セメントと高炉水砕スラグとの混合割合、セメントとフライアッシュとの混合割合を変え、材令、安定材-水比をパラメータとして試験した。その結果、強度発現は、土の種類、安定材-水比、セメントと混和材の違いで異なることが判った。収縮試験は3種類の土を使って土と再生細骨材の混合割合を0.75/0.25、0.5/0.5とし4×4×16cmの供試体を作製し、セメントと混和材、安定材-水比、養生の違いをパラメータとして収縮ひずみ、質量減少率について試験した。その結果、土の種類の違い、安定材-水比、養生の違いにより、収縮ひずみ、質量減少率ともに異なることが判った。 計画の「2.データ整理」については、平成5年度からの「使用土の物理試験」、「再生細骨材の物理試験」、「再生細骨材を用いたソイルセメントコンクリートの調合・強度試験」の結果の整理を現在進行中。 計画の「3.再生細骨材-土-結合材系コンクリートの調合・設計方法の確立」については、コンクリート工学における調合・設計は、水-セメント比を基本としているが、ソイルセメントコンクリートの調合・設計も同様に行えるように、土、再生細骨材、土と再生細骨材の混合したものゝ表乾状態を判定する試験法を研究し、この結果に基ずいて、水セメント比と強度との関係が一次の関数で表せることを示した。 なお、コンクリート塊から再生細骨材を製造する際に1次、2次処理をする場合、0.075mm以下の微粉が多量発生する。この微粉も再生細骨材と同様有効利用する方法について考え、安定材をセメントの代替としてスラグ、フライアッツシュ、石膏、石灰等を使い、更に土の含水量を調整するための減水剤を使うなどして、土と混合する方法を中心として現在実験研究中であり、良い成果が得られるものと確信する。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 川村政史,笠井芳夫: "コンクリート廃材の二次副産物(再生微細砂)を混入したソイルセメントコンクリートの強度に関する実験研究" 日本建築学会大会学術講演梗概集B. 381-382 (1994)
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[Publications] 川村政史,笠井芳夫: "コンクリート廃材から発生する微粉を混入したソイルセメントコンクリートの強度に関する実験研究" 日本大学生産工学部第27回学術講演 講演概要. 65-68 (1994)
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[Publications] 川村政史: "再生微粉末の有効利用 ソイルセメントコンクリート" 月刊生コンクリート. 第3巻. 72-75 (1994)