1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05650571
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
冨江 伸治 筑波大学, 芸術学系, 教授 (10015985)
|
Keywords | 公共図書館 / 建築計画 / 地域配置計画 / 規模計画 / 平面構成 / 来館利用 / 利用圏 |
Research Abstract |
1.戦後建てられた公共図書館(現存館)全館について、開館年別の面積規模等を統計的にまとめ、これまでの規模の拡大傾向などの状況を示した。 2.公共図書館の戦後の発展過程において、各時期の平面構成のプロトタイプとなるなど重要な役割を果たした典型となる図書館を選び、平面構成をモデル化して変化状況を示すとともに、部門別の面積構成、カウンターの種類と配置など、平面構成要素の扱いの変化からみた変遷過程を明らかにした。 3.平成5年度に来館者調査を実施した市川市立図書館と品川区立図書館について、それぞれ平成6年に中央館が新築更新された後の来館者調査を実施した。これによって中央館更新後の新しい図書館における館内利用のデータを入手した。調査が当初予定より大規模となったため、データ入力の作業を継続中である。 4.来館者調査を行なった碧南市立図書館、市川市立図書館、品川区立図書館の3館の結果から、それぞれ立地条件、駐車場の整備状況、平面構成の形、カウンターの配置、読書スペースの量と配置、などからみた館内利用とスペースの在り方について詳細な分析を行ないつつある。さらに、中央館の更新前後の詳細な比較を通じて来館利用がどのように変わったか、また、新しいスペースがどのように利用を促進したかなどについて分析を行なう予定である。これらの結果から最終的に、日本の公共図書館の規模拡大と平面構成の変遷過程を全般的に明らかにしたうえで、現在の到達点とみなし得る3館の中央館更新前後の利用の比較を通して、館内利用の状況を明らかにし、規模計画、平面計画の方法を示す予定である。
|
Research Products
(1 results)