1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05650907
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
西久保 忠臣 神奈川大学, 工学部, 教授 (20120967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀山 敦 神奈川大学, 工学部, 助手 (80231265)
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Keywords | ポリシリルエーテル / ポリゲルミルエーテル / ポリホスホネート / 新しい重付加反応 / ビスエポキシ化合物 |
Research Abstract |
本研究は主鎖に無機または金属元素を含む新しい高分子の合成方法の確立を目的としたものである。 始めに、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(BPGE)とジクロロジフェニルシランとの重付加反応について検討を行った。この結果、触媒としてテトラブチルホスホニウムクロリド(TBPC)等の第四オニウム塩を用いた場合、この反応は室温下でもよく進行し、高分子量のポリシリルエーテルが定量的な収率で得られることが判明した。また、BPGEと種々のジクロロシラン化合物との重付加反応では、それぞれ対応する高分子量のポリシリルエーテルが得られた。またこの重付加反応ではTBPCが最も高い触媒活性を示すことも判明した。 同様に第四オニウム塩を触媒として使用し、BPGEとジメチルゲルマニゥムジクロリドとの重付加反応を行った。この反応では、分子量20000以上のポリゲルミルエーテルが得られた。しかしながら、得られたポリゲルミルエーテルは湿気(水)に対して非常に反応性が高く、重合管から取り出したポリマーは、加水分解により急激な分子分子量の低下を起こすことも判明した。 同様の反応を用いた、新しい耐炎性ポリマーの合成の観点から、BPGEとフェニルホスフォニルジクロリドとの重付加反応による、ポリホスホナートの合成について検討を行なった。この反応は上記のジクロロシランとの重付加反応とは異なり、室温ではほとんど進行しなかったが、90℃でよく進行し、分子量約20000のポリマーが高収率で得られた。また、この反応の溶媒および溶媒効果等ついても詳細な検討を行った。
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Research Products
(1 results)