1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05650940
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Research Institution | The Institute of Space and Astronautical Science (ISAS) |
Principal Investigator |
矢島 信之 宇宙科学研究所, システム研究系・気球工学部門, 教授 (30200489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八田 博志 宇宙科学研究所, 宇宙推進研究系・高温材料工学部門, 助教授 (90095638)
中島 俊 宇宙科学研究所, システム研究系・保安工学部門, 助教授 (30013741)
田島 道夫 宇宙科学研究所, 衛星応用工学研究系・宇宙電子部門, 教授 (30216965)
栗林 一彦 宇宙科学研究所, 宇宙輸送系・高強度材料工学部門, 教授 (70092195)
雛田 元紀 宇宙科学研究所, システム研究系・保安工学部門, 教授 (10013674)
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Keywords | 惑星探査 / 金星気球 / 複合材料 / 圧力容器 / 高温エレクトロニクス |
Research Abstract |
20気圧以上の高圧に耐えねばならない金星気球本体を、いかに軽量化するかの研究を昨年度に引き続き行った。とくに、球形容器を補強する補強繊維の巻き方の最適化を図り、試作した小型モデル(内径200mm)の耐圧特性、耐酸性特性を調べ、低高度金星気球の可能性を明らかにする事を追求した。 補強繊維の極薄型ワインディング技術については、昨年度の検討ではアイソテンソイダルが優れているとの結論であったが、さらにポーラワインディングとの比較を実験的にも検討した結果、前者はより軽量化できる可能性があるが、最適設計を行うには、形状・ライナーに制約が大きく、現状技術では、ポーラワインディングの方が軽量化できることを明らかにした。耐環境性については、微量の亜硫酸ガスでは、CFRPおよびポリイミドへの影響は軽微であるが、硫酸雨がおよぼす効果は甚大であることが明らかにできた。この点は、気球の浮遊条件・時間との関連で将来の検討課題となった。 高温エレクトロニクスについては、前年までの検討で、電源電池および電波送信素子については問題のないことが明かとなっており、本年度はおもに半導体素子およびセンサ素子の可能性について検討し、世界的動向を調べた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] J.Nishimura,N.Yajima他: "Polar Patrol Ballon" Journal of Aircraft. 31-6. 1264-1267 (1994)
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[Publications] 田島道夫: "等2回高温エレクトロニクス国際会議報告" 応用物理. 63-11. 1159-1159 (1994)
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[Publications] 川原正言,八田博志他: "金属ライナーCFRP球体の金星探査気球への応用について" 宇宙科学研究所宇宙構造物シンポジウム後刷集. (1995)
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[Publications] M.Kawahara,H.Hatta: "CFRP Speheres with Melalic Limeras,Model of Balloon in Veans" Proc.4th International Cont.SAMPE,Japan. 9. (1995)