1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05660026
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
荒木 肇 新潟大学, 農学部, 助教授 (30183148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 道秋 新潟大学, 農学部, 教授 (20001464)
原田 隆 北海道大学, 農学部, 教授 (30001457)
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Keywords | ヤマノイモ属 / ハイブリッド / 雌雄性 / いも形状 / 品質 / 作業時間 |
Research Abstract |
本年度は新潟大学農学部の実験圃場(砂質土壌)で、種いもの重量を50g,100gおよび150gの3段階に調整して、ハイブリッドヤマイモを栽培し、いもの形状や増殖について最終的に調整した。また収穫されたいもの品質を調査した。 1.いもの形状と増殖 いもの形状は長形と塊状形に分れ、長形はほぼナガイモの形状であったが、塊状形は雌親系統のヤマトイモの形状とは異なって「短い首と球状肥大部がいくつも着生する形状」であった。いもの肥大率にも系統で差異が認められ、交雑系統YN1が増殖効率のよい系統と判断された。また、ほとんどの効雑系統でムカゴは着生したが、ナガイモに比べるとその量は極めて少なかった。花の着生は12系統で認められ、雌は1系統で他は雄であり、いもの形状との関連は認められなかった。 2.品質について 交雑系統の粘度はナガイモより高まり、ヤマトイモのレベルには達しなかったが、長形の系統ではYN9が、塊状形ではYN303が高い粘度を示した。粗粘質物質含量もほぼ同様の傾向が認められた。デンプン含量もナガイモよりは向上し、高品質のヤマトイモレベルの20%以上の含量を示した系統も多数みとめられた。糖の種類(グルコース・フラクトース・スクロース)と含量についても系統間で差異が認められた。 3.収穫作業の作業時間 いもが長形の系統の収穫作業所要時間はナガイモと同等であった(3〜4分/株)が、塊状形の系統では大幅に短縮された(30秒〜1分/株)。
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