1993 Fiscal Year Annual Research Report
アワヨトウ幼虫の顆粒病ウイルス感染が寄生蜂の発育に及ぼす影響
Project/Area Number |
05660045
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
国見 裕久 東京農工大学, 農学部, 助教授 (50195476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺岡 徹 東京農工大学, 農学部, 助教授 (60163903)
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Keywords | 顆粒病ウイルス / アワヨトウ / カリヤコマユバチ / 毒素 / 寄生蜂 |
Research Abstract |
1.GV感染にともなう毒素成分産生量の変動 GV感染幼虫の体液を経時的に採取し、体液中の顆粒体タンパク量と毒素量を調査したところ、顆粒体タンパクはGV感染後1日目から産生されるのに対して、毒素は感染後8日目から産生されることが明らかとなった。 2.毒素成分のin vitroで培養したハチに対する影響 昆虫培養細胞用の培地で培養したハチ卵および幼虫に対する毒素成分の影響を調査したところ、ハチ卵および幼虫とも7日以内に致死した。 3.毒素成分の分離・精製法の検討 毒素成分は塩析、限外濾過によりその活性を消失させることなく濃縮することができた。また、毒素成分は、DEAE-セルロースに吸着し、50mMトリス-塩酸緩衝液を移動相とし、0〜500mMのNaCl直線濃度勾配で溶出できることが明らかになった。
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