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1993 Fiscal Year Annual Research Report

外来雑草の定着と防除に関する研究-特に飼料畑雑草イチビについて-

Research Project

Project/Area Number 05660049
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

沖 陽子  岡山大学, 農学部, 助教授 (30127550)

Keywordsイチビ / 外来雑草 / 雑草害 / 防除 / 生理生態的特性 / 種子繁殖
Research Abstract

近年、農耕地において外来雑草の侵入と増殖が問題になっている。その一例として、水田酪農地域で、飼料作物としてトウモロコシを栽培している圃場でイチビ(Abutilon Avicennae Gaerth.)が大発生しており、その防除技術の確立が望まれている。そこで、本研究では外来雑草イチビの総合的防除体系を確立するための基礎知見を得ることを目的とし、下記の項目について調査を試み若干の成果を得た。
1.トウモロコシ畑におけるイチビの雑草害の診断:
イチビの発生がトウモロコシより10日間以上遅れるとトウモロコシの乾物収量への影響は少なく、見かけ上の空間的すみわけが生じた。一方、早播き栽培では、トウモロコシの初期生育が遅くイチビとの光競合を排除することは標準栽培と比較して難しいことが明らかになった。
2.イチビ(雑草型)の生理生態的特性の解明:
高密度条件下でイチビが発生した場合、伸長生長が促進されるが種子生産への乾物分配率は減少する傾向にあった。一方、低密度では分枝が発達し多大な種子生産を行なうことが把握された。
3.イチビ種子の発芽特性:
種子の一次休眠の覚醒は採取後3ケ月目から進行し、強い光発芽性を示した。しかし、採取後二年目の種子は光発芽性を有さず発芽温度幅は拡大した。
なお、当初計画していたイチビの種内変異の解明については平成6年度に実施する予定である。

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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