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1993 Fiscal Year Annual Research Report

馬鈴薯そうか病の耐病性要因としてのグリコアルカロイド類

Research Project

Project/Area Number 05660077
Research InstitutionSasebo National College of Technology

Principal Investigator

五島 一成  佐世保工業高等専門学校, 教授 (00215485)

Keywordsグリコアルカロイド / 馬鈴薯そうか病 / 耐病性要因 / alpha-ソラニン / alpha-チャコニン / 緑化処理
Research Abstract

今年度は、グリコアルカロイド類が、病気に対する動的抵抗性をもつ化学物質であるインヒビチンまたはファイトアレキシンとしての働きをもっているかどうかを検討した。病気の感染に代わる外部からの刺激として、光による影響を調べた。
馬鈴薯品種メークインについて、1個の芋の半分をアルミホイルで覆い紫外線を当たらないように処理し、窓際の明るいところに置いて、一定期間緑化させ緑化した部分と緑化ていない部分とに分け分析した。
1.緑化によるalpha-ソラニンとalpha-チャコニンの増加は、緑化期間が1週間目〜4週間目では少なかったが、7週間目には増加が著しくなっており、alpha-ソラニンは7週間目では1週間目の約2倍に、alpha-チャコニンは約3倍に増加した。緑化によるグリコアルカロイド含量を確認できたが、4週間〜7週間目の間を調査できなかったので、この間のどの時期に増加が始まったのか明らかにできなかった。
2.緑化によるグリコアルカロイド含量増加開始は、4週間目以後であり、この時期以後に含量の増加が始まることは明らかであり、この時期が最も感受性が大きい時期と判断できた。
3.グリコアルカロイド含量の構成成分であるソラニンとチャコニンの割合は、緑化の開始時期には、両者ほぼ同程度であったが、その後は、チャコニンの増加の度合が大きかった。
4.以上の結果から、馬鈴薯芋の表皮中のalpha-ソラニンとalpha-チャコニンは、光による緑化で含量の増加がみられ、刺激に対する感受性をもつ化学物質であるインヒビチンまたはファイトアレキシンであると推定された。

URL: 

Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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