1993 Fiscal Year Annual Research Report
高性能林業機械による伐出作業システムの最適化に関する研究
Project/Area Number |
05660160
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
飛岡 次郎 三重大学, 生物資源学部, 教授 (90024588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝 正己 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (20144339)
山崎 忠久 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (40024567)
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Keywords | 高性能林業機械 / 伐出作業システム / 最適化 / 作業条件 / 作業方式 / 労働生産性 / 路網密度 / 路網配置 |
Research Abstract |
本年度は、交付申請書に記載した研究実施計画に基づき、三重県、九州、その他の地方において林地傾斜がおおむね25度以上の急傾斜地で実施された伐出作業事例についての作業条件、作業方式、労働生産性および路網条件等の実績を調査するとともに作業現地での調査検討を行った。その結果、次のような研究成果を得ることができた。 1.調査対象とした事業地における伐出作業21事例の内訳は、主伐が14事例、間伐が7事例であった。これらの作業条件として特に重要なことは、それぞれの平均伐区面積が主伐では2.80haであるのに対して、間伐では8.64haで、主伐よりも間伐の場合が大きくなっているが、平均集材距離は主伐が154m、間伐が128m、平均横取距離は、それぞれ43mと21mで、いずれも間伐の場合が小さい値となっていることが明らかになった。 2.伐出作業方式は、主伐、間伐をつうじて、チェーンソーによる伐倒、タワーヤーダ、スキッダあるいはトラクタによる全木集材、プロセッサによる造材が、山元土場までの主たる作業工程を構成しており、全木集材と造材工程に高性能林業機械が導入されつつあることがわかった。 3.伐出作業における労働生産性の平均値は、主伐で5.21m^3/人日、間伐で3.29m^3/人日であり、従来方式に比べかなり向上していることが判明した。 4.タワーヤーダを集材工程に使用する場合、路網の配置基準距離と林地傾斜から1ha当たりの路網密度を算出できるモデルを設計した。 以上のことは、本研究の最終目標である伐出作業方式と路網を組み合わせた最適伐出作業システムの設計に不可欠な基礎資料を提供するものである。
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