1995 Fiscal Year Annual Research Report
高性能林業機械による伐出作業システムの最適化に関する研究
Project/Area Number |
05660160
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
飛岡 次郎 三重大学, 生物資源学部, 教授 (90024588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝 正己 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (20144339)
山崎 忠久 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (40024567)
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Keywords | 高性能林業機械 / 伐出作業システム / 作業条件 / 作業方式 / 路網配置 / 路網密度 / 林道構造 / 最適モデル |
Research Abstract |
本年度は,交付申請書に記載した研究実施計画に基づき、北海道内の急傾斜地および緩傾斜地において、前2年度の調査研究結果により設計された高性能林業機械による伐出作業方式の適合性等について検討するとともに、伐出作業システムにおける路網整備のあり方について調査研究を行った。その結果、次のような研究成果を得ることができた。 1.林地傾斜25度以上の急傾斜地においては、チェーンソ-による伐倒→タワーヤ-ダによる集材→プロセッサによる路上での造材→グラップルクレーン装備のログローダによる土場整理・積込み→トラック運材方式が、従来の伐出作業方式に比べて極めて有効であることを明らかにした。 2.林地傾斜25度未満の緩傾斜地においては、フェラ-バンチャによる伐倒→スキッダによる集材→プロセッサによる造材→グラップルクレーン装備のログローダによる土場整理・積込み→トラック運材方式,または、ハーベスタによる伐木・造材→フォワ-ダによる集材→トラックによる運材方式が、従来方式に比べて極めて有効であり、前者は作業規模が大きい場合、後者はそれが小さい場合に適していることを明らかにした。 3.わが国の森林は急傾斜地が多いので、急傾斜地に適したタワーヤ-ダ型伐出作業システムにおける作業方式と路網の配置や密度を組み合わせた最適伐出作業システムのモデルを設計した。 4.高性能林業機械作業に必要な林道の構造規格について検討し、縦断勾配と曲線半径・拡幅量が現行の林道規程に定める数値よりも高規格値が必要となること、大型車両類の方向転換場所等、今後改善すべき林道構造上の問題点と研究課題等を提示した。
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