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1993 Fiscal Year Annual Research Report

水産食品中の興奮性アミノ酸、特にドウモイ酸、カイニン酸の検索

Research Project

Project/Area Number 05660228
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

野口 玉雄  東京大学, 農学部, 講師 (40011910)

Keywordsドウモイ酸 / カイニン酸 / ハナヤナギ / Jania sp. / ニセイバラノリ / 海人草 / スベスベマンジュウガニ / ダンジネスクラブ
Research Abstract

日本国内で生産される重要貝類ホタテガイ(北海道、青森)、アサリ(静岡、愛知、福岡)、コタマガイ(宮城)などにおけるドウモイ酸の分布調査を平成5年度に4月から翌年2月まで毎月行った。また、日本各地でその貝類が食べるプランクトン特に、珪藻についても同様に調査した。ドウモイ酸を産生するとされる珪藻Nitzchia pungensについて、瀬戸内海で同様各月採取して調査した。その結果、貝類やNitzchiaなどの珪藻中からドウモイ酸を検出できなかった。
他方、鹿児島県徳之島(6月採取)、屋久島(6月-翌1月まで採取)および薩摩半島産(8月採取)の紅藻類特にハナヤナギ中には極めて高い濃度のドウモイ酸がほぼ周年含まれていた(徳之島;乾燥重量当り、4,370ppm,その他;湿重量当り、60-994ppm)。また、屋久島では、このハナヤナギを摂取した二人が中毒して死亡していることも分かった。また前記地域にハナヤナギと同じ生息地では紅藻類Jania sp.ニセイバラノリについてもハナヤナギに匹敵する約40-800ppmの高い濃度のドウモイ酸を有していた。これら紅藻類を食しているとされるオウギガニ科のカニにわずかながらドウモイ酸が検出された。
他方、輸入された大型のダンジネスクラブ中に、主として、内臓に20ppmを超えるドウモイ酸が含まれていた。これらの結果は、日本における水産生物のドウモイ酸の毒化が、アメリカ、カナダとは異なる機構であることが示唆された。
カイニン酸については沖縄産の海人草に1.94mg/gの高い濃度含まれることが分かった。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 野口玉雄,松居隆: "ドウモイ酸" New Food Industry. 35(2). 60-64 (1993)

  • [Publications] 野口玉雄: "マリントキシンの最近の研究動向" 衛生化学. 39(2). 81-93 (1993)

  • [Publications] 野口玉雄: "魚貝毒と食品衛生" 日本獣医公衆衛生学会年次学会. 337-344 (1994)

  • [Publications] 野口玉雄,松居隆: "食品衛生検査指針 追補I" 日本食品衛生協会, 6 (1993)

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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