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1995 Fiscal Year Annual Research Report

酸性雨および路面凍結防止剤の作用をうけるコンクリートの性能向上に関する研究

Research Project

Project/Area Number 05660269
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

藤井 卓  東京農工大学, 農学部, 教授 (90041920)

Keywords酸性雨 / 路面凍結防止剤 / 炭素繊維 / アラミド繊維 / 高炉スラグ微粉末 / セメント系複合材料 / 透水係数 / 凍結融解抵抗性
Research Abstract

平成5年度、6年度においては、酸性雨および路面凍結防止剤の化学作用に対して最も抵抗性のある材料として、炭素繊維、アラミド繊維、高炉スラグ微粉末などを用いたセメント系複合材料の挙動を明らかにした。平成7年度は、この複合材料を表面被覆材として使用した場合の透水性状および凍結融解抵抗性に対する性能を検討し、表面被覆材として最も有効なセメント系複合材とその施工厚さについて次ぎのような知見を得た。
(1)高炉スラグ微粉末置換率の増加に伴って透水係数は著しく低下し、凍結融解抵抗性は増大する。スラグ置換率50%の透水係数は無混入の場合の『1/(100)程度となる。しかし、スラグ置換率70%では凍結融解抵抗性は著しく低下する。
(2)繊維混入率の増加に伴って透水係数はほぼ直線的に増大するが、凍結融解抵抗率は著しく向上し、繊維補強効果が透水係数の増大に起因する凍結融解抵抗性の低減作用を上回る。
(3)溶液の種類ではNaCl溶液の場合の透水係数が最も大きく、硫酸CMAの混合溶液では小さい。しかし、いずれの溶液の場合も凍結融解抵抗性は小さい。
(4)被覆厚さの増加に伴って透水係数は低下するが、高炉スラグ微粉末を添加した場合は、厚さ3mm程度でも十分な遮水効果がある。
(5)表面被覆材としては水結合材比50%、スラグ置換率50%、繊維混入率1%の炭素繊維あるいはアラミド繊維で補強したセメント複合材が推奨される。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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