1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05660277
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
大橋 行三 愛媛大学, 農学部, 教授 (10036296)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戒能 治 愛媛大学, 農学部, 講師 (30112254)
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Keywords | 感潮河川密度流 / 潮汐による成層過程 / 成層輸送 / 底質浮上過程 / 閉鎖性浅海域 / 水理模型実験 / 現地観測 |
Research Abstract |
本研究は,感潮河川や浅海における「水環境」の水質の形成要因となる密度成層輸送と底質浮上現象の水理特性を把握し,それらの運動・力学的機構に関する知見から水質改善及び保全対策を具体的に検討することを目的とした。 1):潮汐波模型による実験研究の結果と考察(大橋) 潮汐起波装置に接続した河川水路部(幅20cm,高さ30cm,長さ8m)に淡・塩水の2成層流を発生させ,潮汐流による経時的な成層過程(2層の厚さ,流速,流向の各変化の組み合せ)の形成パターンを識別し,底質浮上を起す掃流力に関わる流速・密度分布党の水理量を計測した。 これらの実験の流況は,実現の河口から防潮水門等までの感潮流況を再現する緩混合型の2成層流であり,収集データの整理検討から得た知見は下記の一連の成果と連携する。 更に,感潮河川の水門・堰や浅瀬を越流する密度流の非定常流理論は未解明であり,最新の文献資料調査から得た解析理論を3種類に区分し,当該流況に対する解析手法の展望を明らかにした研究成果を得た。 一方,強混合型の感潮河川密度流は,経時的な流況変化が著しく,遷移過程の水理特性を客観的に識別する必要がある。これに対する研究成果として,新たに「安定Froude数」を導入する手法を提案し,その有効性を現地観測データに基づいて検証した。 2):閉鎖性浅海湾の現地調査研究等(大橋,戒能) 現地調査を継続すると共に,これまでに実施した観測結果を総合して,水質形成に関わる流速等の水理量と,貧酸素水塊の発生に寄与する底質浮上の実態を究明した。
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Research Products
(2 results)