1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05660315
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
伊藤 良 北里大学, 獣医畜産学部, 助教授 (90050608)
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Keywords | ホルスタイン種去勢牛 / 肥育 / 肉質 / 脂肪酸 |
Research Abstract |
ホルスタイン種去勢肥牛を肥育している農家2軒(A,B)の肥育環境を含めた肥育条件および出荷牛の枝肉格付評価および枝肉格付における肉質等級決定のための7項目の評価を調査した。これらの項目中2項目間の関連性を知るためにカイ二乗検定、Goodman-kuruskalのγなどの各種の順位相関係数を求めた。これらの係数値を基にして解析した。肥育成績がB農家よりも劣るA農家の場合は、通常の肥育では関連性が弱い「肉色」と「きめ」評価との間においても強い関連性が認められ、その他の多くの項目間で強い関連性が認められた。このことは肥育成績、特に肉質評価を向上させるためには、単に飼料組成の改善のみではなく、牛舎構造、飼料の給餌方法、日常の管理体系など多くの改善が必要であることが示唆された。B農家の場合は、解析結果から、「脂肪交雑」「きめ」「締まり」間の関連性が強く、いずれかの評価を向上させることによって他の項目も評価が上昇し、結果的に肉質等級も向上すると考えられた。これらのことから、この解析法は、肉質向上のための改善方法の策定のために有効な解析法であると考えられた。 20カ月齢で仕上げ、出荷されるホルスタイン種去勢牛の後期肥育中の14および16カ月齢の53頭から血液を採取し、血清中の全脂質の脂肪酸組成を分析し、これらの屠殺後の肉質等級を3以上と未満の2群に分類し、これらを脂肪酸組成のみで判別したところ、16カ月齢においえ両群とも約75%以上の判別が可能であった。このことは血液中の脂肪酸組成あるいはリポタンパク質等の測定によって、肥育中に仕上時の肉質等級が予測可能であることを示唆していた。枝肉格付結果の解析および脂肪酸組成の分析と判別分析から、ホルスタイン種去勢牛の肥育方法の分析と肉質向上のための効率的な方法について考察した。
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Research Products
(1 results)