1994 Fiscal Year Annual Research Report
生殖器・内分泌臓器におけるMn-SODの遺伝子発現
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05670012
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
佐々木 順造 岡山大学, 医学部, 教授 (30093686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 貴子 岡山大学, 医学部, 助手 (20116437)
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Keywords | in situ ハイブリダイゼーション / Mn-SOD / 卵巣 / 子宮 / 副腎 / 排卵 / 発情周期 / 下垂体摘出 |
Research Abstract |
superoxide dismutase(SOD) は superoxide radical を分解する酵素としてよく知られており、その scavenger enzyme としての役割が強調されている。前年度の研究でMn-SODの発現がステロイド合成に関与している可能性について述べた。今年度、種々条件下、ラットの卵巣・副腎における Mn-SOD mRNA を In situ ハイブリダイゼーション法により検出し、以下の結果を得た。 1)PMSG/hCGによる排卵誘発時、内卵胞膜細胞の Mn-SOD mRNA 発現量は著しく増加した。一方、排卵を起こす卵胞の上皮細胞は、PMSG 注射後、軽度の増加を示し、黄体細胞へ変化しながら、hCG注射24時間後には卵胞膜黄体細胞と同等の発現を示し、注射3日後、発現は黄体に局在した。また、前年度の結果で Mn-SOD の増加を認めたと考えられた卵管峡部は子宮内膜の上皮細胞の一部であることが明らかとなった。子宮内膜上皮での発現は PMSG 注射後から増加し始め hCG 注射6-24時間にピークとなり、黄体形成の時期に消退した。2)発情前期には内卵胞膜細胞や一部の卵胞上皮細胞に発現がみられるが、発情期から発情休止期にかけて形成された黄体に発現が観察されるようになった。白体の中央部、赤血球を処理する細胞に発現が観察された。また子宮内膜においては発情期に強い発現がみられ、その後、減少した。3)多量の Mn-SOD mRNA は副腎皮質、特に束状帯、網状帯で観察される。下垂体摘出により、血中のテストステロン量は10分の1以下になり、Mn-SOD の発現も著明に減少した。卵巣では発育する卵胞が観察されず、発現はわずかであった。 これらの結果は Mn-SOD がステロイド代謝を含む各種代謝において重要な役割をはたしており、活性酵素の分解が細胞内代謝に必須の過程であることを示唆しており、ステロイド代謝に関しては Mn-SOD の発現から個々の細胞のステロイド合成活性を推察できるのではないかと考えられた。
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[Publications] Watanabe,S et al.: "Selective statng of the superficial cells of mouse urinary bladder epithelium by horseradisdr perox・dase(HRP)" Jouynal of Electron Microscopy. 43. 119-121 (1994)
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[Publications] Watanabe,H et al.: "The cy to s keletal changes in the fibroblasts of rats calvaria periosteum after PEG_2 admimistration.21GC02:ICEM" 3A. 55-56 (1994)
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[Publications] Sasaki,J et al.: "Detection of manganese superoxide dismutasemRNA in the theca interna cells of rat ovary duving the ovulatonyprocess by in situ hybridization." Histochemistry. 102. 173-176 (1994)
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[Publications] 川崎 祥二 他: "アドリアマイシン耐性細胞の酸素呼吸" 岡山大学医療技術短期大学部紀要. 5. 95-98 (1994)
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[Publications] 森 英樹 他: "放射性標識リボプローブによるIn situ ハイブリダイゼーション法" 岡山赤十字医誌. 5. 14-18 (1994)
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[Publications] Fuchigami,M et al.: "Texture and histologocal structure of carrots frozen at a programmed rate and thawed in an electrostatic field." Jouvnal of Food Science. 59. 1162-1167 (1994)